Oreston 50mm f1.8前期 M42 レビュー作例 クセ玉オールドレンズ バブルボケ Meyer-Optik
Oreston 50mm f1.8前期 M42 レビュー作例 クセ玉オールドレンズ バブルボケ Meyer-Optik。
Oreston 50mm f1.8 M42オールドレンズ前期と後期の違い
前期 | 後期 | |
ゼブラ柄のパターン特徴 | フォーカスリングと絞り環両方に黒とシルバーの間隔が狭いゼブラ柄で凸凹していて手触りが悪くてピント調節時に指が痛い | フォーカスリングは黒一色で絞り環はシルバーの面積は狭く黒の面積が広いゼブラ柄で凹凸が少なく手触りがいい |
重量 | 実測値241g | 実測値216g |
最小絞り値 | f22 | f16 |
コーティング | シアン(青)系の単層コート | マゼンタ(紫)系の単層コート |
レンズ先端の色 | 黒 | シルバー |
銘盤 | エルネマンタワーの刻印あり | エルネマンタワーの刻印なし |
レンズの大きさ | 後期型より一回り大きい | 前期型より一回り小さい |
Oreston 50mm f1.8 M42前期型オールドレンズ外観レビュー
前期型の本レンズは後期型Orestonより一回り大きくて重い。晩年のメイヤーはペンタコンへの吸収合併に伴い品質が低下していった為、後期型を入手後に前期型を入手した。鏡胴が一回り大きく25g(11%増)重く、ゼブラ柄のヘリコイドの凹凸が少し邪魔。しかし写りは前期型の方がクセが強くて暴れ回る感じが好き。
Oreston 50mm f1.8前期型M42オールドレンズの作例
撮影機材はSonyのフルサイズミラーレスカメラα7Ⅳ。公園到着一発目ジャブ。クリエイティブルックNTでjpeg撮って出し。
すごくない?すごいんだって。前期オレストン。やばないマジで。
多分VV2。戦後のMeyer製のオールドレンズはどのレンズも総じてシャボン玉バブルボケが発生しやすい。orestonは最短撮影距離0.33mとマクロ級に寄れる。これも撮って出し。A7Ⅳはボディ内のクリエイティブルック(要はカメラ純正のプリセット)が強力なのでjpeg撮って出しで完結してしまうのが悩み。
なんていうか、魔法使ってるよねメイヤーのレンズ。そうか、1960年代後半にペンタコンに吸収合併される時期に近づくにつれて経営難から品質が劣化していったので、この前期オレストンはまだギリ滑り込みセーフの時期か?
これは多分SH。これがMeyerのOreston。惚れるでしょ。1万円だぜ~。
好きだわ。この辺から自然な彩度なども多少上げて加工してる。
これこれ。やっぱり戦後のMeyer製オールドレンズの写りはレンズ構成が違えど不思議と似通っている。
Domironみたい。まぁ同じ4/6ガウスだし。実質後継モデルだし。
Domironの10分の1の値段で買えるんだからコスパ超高い。お得感しかない。
説明不要BokehMonster。
立体感。ピント面とアウトフォーカスの落差がえげつない。
不気味でいびつな形の太陽の玉ボケと乱れ飛ぶいびつな玉ボケ、シャワーカーテンのような虹ゴースト、紫ゴースト、崩壊する後ボケ…合わせ技。
ヘリコイド付きマクロアダプターを装着しててマクロ端で玉ボケの輪郭を見る。
クリエイティブルックを変えて。開放でここまで寄ってもピント面はシャープ。これだけ遊べるレンズなのに当時の米国カメラ誌の評価は「可もなく不可もなく」評価の論点が違うのだろう。どうせ「解像度と収差の補正」でしょう。筆者にとってそれは興味がない。
コテコテに加工してみたり。
木の枝の切り口が鳥さんの顔に見えた。
ふぅ疲れた。
天気がいいと気持ちがいい。
グルグルボケの兆候もある。おっと忘れてた。次回はもっと輪郭がきれいなシャボン玉バブルボケを狙ってみるかな。
まとめ
やはりオレストンはすごい。普通じゃない。魔法。標準レンズのボケモンスター。メイヤー初のダブルガウスDomironもかなりのクセ玉でマクロに強く、そのガウスの後継モデルが本レンズOreston前期。Oreston後期の方がおとなしめで優しく柔らかい描写。そしてメイヤーのガウスはPentacon50mmf1.8へと受け継がれていく。
エルノスターもゾナーも好きだが、古典的な4群6枚で屈曲率が低めの古臭くて優しい描写なのにクセが強いという、ロリかわいいのに猟奇的な彼女っぽいガウスが大好きな筆者である。笑うとこ。あと、エルノスター型Primoplan58/1.9もいい。からのPrakticar50/2.4MCもエルノスターでバブルボケが美しい。要するにMeyerの芸術的な写りが大好きなのである。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。