Leica Summicron-M 35mm f2 7枚玉 レビュー作例 ライカ銘玉神オールドレンズ ズミクロン
Leica Summicron-M 35mm f2 7枚玉 レビュー作例 ライカ銘玉神オールドレンズ ズミクロン
Summicron-M 35mm f2 7枚玉がBokeh Kingと言われる理由
日本語で言うところの通称「7枚玉」が海外でBokeh Kingと呼ばれている真相は、Mike Johnstonというレビュワーが雑誌のキャプションで「Bokeh King」と記載したことが発端となり定着した。これは再販業者が販売促進する為の演出の1つと考えられる。他にも「Creamy」と呼ばれたり中国では「七妹」と呼ばれることもある。
ボケキング7枚玉はf8で非常に美しいボケ味になるというレビューもある。ボケが均一ではなく乱雑。独特なボケ味は「fish scale(魚の鱗)」と表現されることがある。発色は淡めで彩度は抑え目でカラーで撮るとノスタルジックな雰囲気が出る。
「Summicron 35mm f2 V4」は7枚玉のことを意味する。
Summicron-M 35mm f2 7枚玉 スペック
- 製造年:1979~1997年
- シリアルナンバー:2,297,000~3,7312,000
- 製造本数:52993本以上と言われているが詳細は不明
- レンズ構成:5群7枚ダブルガウス型
- 絞り:f2-2.8-4-5.6-8-11-16
- 最短撮影距離:0.7m
- 画角:64度
- 鏡胴:固定式
- フィルター径:E39
- フード:12524
- 重量:133g(実測)
光学設計と鏡胴を変更。Leitz社のパンフレットには以下のように書かれている。「従来よりコントラストが高くなり先鋭な画像と高い解像度により隅々まで高品質な画像を保証します。世界で最高クラスの大口径広角レンズです。」
1983年にLeica 70周年記念モデルとしてM4-Pに「Leica 1913-1983」と刻印された個体が存在し、同じ刻印が入った7枚玉が800本存在する。
7枚玉は製造時期によって若干の変更点がある。最初期の個体はピントリングのレバーの形状が凹凸があるギザギザの四角いタイプでカナダ製とドイツ製が存在する。中期以降はピントリングのレバーの形状がへこんだ凹型に変更された。1992年以降の後期はシルバー色のクローム仕上げの個体が製造され、鏡胴の素材に真鍮を使用しているので重量は重くなっている。
Summicron-M 35mm f2 7枚玉 オールドレンズ外観
マルチコーティング。シリアルナンバーは3019416で1980年製。重量は実測133g。この時代になると個体差は小さい。8枚玉は個体によって20g位平気で違う。
初期ロットでカナダ製。ピントリングのノブの形状が四角い扇形。筆者はこの時代のピントリングの形状はU字の窪み型よりこちらの形状の方が手に馴染んで使いやすい。U字は8枚玉などより厚みが薄くなって滑りやすい。この感覚や好みはもちろん人によると思う。
f2スタートで充分過ぎる。筆者は早朝や日中のスナップがメインで絞り込むし、屋内は物撮りメインでこちらも絞り込むのでf2はお守りみたいなもの。ただ、ズミクロンの何がすごいって開放f2でものっぺりとした平面的な画作りの為ピントが合う面が深い。被写界深度が深いのでスナップしやすい。これがズミクロンの一番の特徴。エルマーの思想に似てる。
たまにこの赤ポチが取れてない個体があるが、目立つから敢えて取り外したのか?カメラボディ側のマウントと合わせる目印なんだよねこれ。確かにこんなに目立たせる必要はないかも。色を統一して白でいいよね。
最短撮影距離0.7mももう気にならなくなった。寄れないならそれでいい。だってそれがレンジファインダーでしょ。って割り切ってる。むしろ1mより寄れていいな。って思う。病気だな。
クリアに見えるでしょ。前玉ちょっとクモってる。M-Rokkor 28mmや40mm、Summicron-C 40mmなどLeitz社がスイスのウィルド社に買収された後位からレンズに使用する硝材が大きく変更された為か、クモる個体が多い。大量生産する為のコストダウンの影響かな。カメラの設計も簡素化されたし。
小型軽量でスナップに最適。カメラボディの収まりもいい。M型に装着した写真撮らなきゃ。7枚玉は超小型軽量と言いつつも
8枚玉と比較すると前玉も後玉も径が大きくなってかっこいいが全体的なデザインは8枚玉が上か?好みが分かれるところかな。無限遠ストッパーのあるなしも好みが分かれるか。筆者は実はストッパーない方が好き。
7前玉は絞り羽根が開き切らない。Canonもそういうオールドレンズがあるが、なぜだろう。玉ボケの形に影響するよね。新円にならない。
そして絞るとこれもまたCanonのように星形。コストダウンの影響かしら。ニュージェネレーションと呼ばれる世代のレンズでした。
Summicron-M 35mm f2 7枚玉 作例
レモン社池袋店で購入。なんか色々ありがとうございました。撮影機材カメラはLeica M-Monochrom typ246。246はライカのどんなレンズでもエモい写りになる。よき。ゴリゴリシャドウ描く。7枚玉が海外で「Creamy」と呼ばれる意味がわかる。
まだ買う前の試写。やっぱtyp246は神がかかってる。魔力がある。別次元。
修理に出して戻ってきた8枚玉、無限遠ストッパーが邪魔だから売っちゃおうかな。あの音に酔いしれる人もいるが筆者にとっては邪魔。本当好みは人によるよね。好きだけど。
では初試写の旅へ。
その辺で試写。早く帰って写りを確認したいと思いながら。造花のひまわりの滲みはなんだ?Creamyたる所以か?レンズのクモリの影響か?絞りこんでこんなに緩いのか?まぁ好きだけど。
実は池袋あまり来ない。子供よ。そこで立ち上がると危ないのだ。自転車ごと倒れるのだ。
いつも今この瞬間を生きてる。毎日が特別で。俺は適当に生きてるけど皆は毎日を大事にしてほしい。
池袋わからん。すぐまた戻ってきてしまった。もう帰って写りを確認するか。
昔無化調ラーメン食べ歩きしたな。当時は煮干し狂会のセメント系にいきついた。色々好きだけどね。新宿御苑の金色ホトトギスもうまかったな。三ノ輪の晴とか八王子の圓とか。
人間社会。出会わずすれ違う人々。まぁなんせシャドウがエモい。
角度がいい。
静寂と雑踏
横の縞々
横と縦の縞々
V
で、いけふくろうに挨拶して帰った。
バイバイ。
別日。早朝。Leica M10-Monochrom typ6376。雲があった方がコントラスト出るから撮り甲斐あるんだけどさ。
電柱と電線という雲(コントラスト)を入れてみる。
雲と朝焼けや夕焼け好きなんだよね。地球や宇宙を感じる。
いいっす。
やっぱ246の写りの方が好み。Sonyもそうだがやっぱあの時代のセンサーが一番なんだろうな。CMOSのハシリでコスト度外視してた頃。処女作が一番よかったみたいな。
いやしかし6376も中々渋い。レンズの話しは?7枚玉も写り過ぎなくて使いやすいよ。
人類って不思議だよな。宇宙人、宇宙ステーション。
意味なんてなくていい。生まれてきた意味もなくていい。目的もなくていい。でも何かに夢中になっていたい。夢中で何かを追いかけてる時が一番幸せかも。だから目標や生き甲斐って大事なん。
好きな物、TANITAのキッチンタイマーとライカのシャドウ。どないやねん。
ただのビルが遺跡みたいだ。
マジ宇宙ステーション人類
子供の頃から人類が不思議だった。
今も違和感を感じる。自分と人類の温度差が大きい。
俺どこからやってきたんだろう。昔ハマったことがある。プレアデス、シリウスとか。ツインレイとか。
サンシャイン池袋は巣鴨プリズン跡地。処刑場もあった。東京国際軍事裁判とか昔色々調べた。深堀りしたら嫌になった。
ロズウェル事件とか
ズシリと重さを感じる。大丈夫?
ノールック
バイバイ。
Summicron-M 35mm f2 7枚玉 写りの特徴レビュー
正直MM246にしてからカメラの写りばかりに気を取られる。それがボディ由来なのかレンズ由来なのかSony機を使っていた頃より難易度が上がってムズイ。もうなんでもいいや笑
7枚玉は1979年に誕生したニュージェネレーションと呼ばれるコンピューター設計を取り入れた世代のレンズだが、思ったよりは写り過ぎなくて安心した。実はLeitz社は1950年台後半から一部コンピューター設計を取り入れてるらしい。
絞り込んでもまさにクリーミーだった。ボディ由来もあるが諧調もいい。やっぱボディとレンズの相性がいいんだろうな。モノクロ専用機にしたら試写が昔の撮り方と違う。7枚玉の写りは作例を見てそれぞれが好きに判断してくれたら。小型軽量で最高だよ。
正直個人的にはやはり真鍮製のL39が好き。魔力がある。密教法具と勘違いしてるから俺オールドレンズを。
まとめ
7枚玉は無限遠ストッパーがなく小型軽量でブラック仕上げなのでMモノクローム機に装着すると色の一体感もあるので購入した。8枚玉と比較して前玉も大きく見栄えがいい。ボディが変わったからまた8枚玉も試写して違いはわかるか比較してみる。
カメラボディに関してはMM246とM10M6376とM11M2416の写り比較してる記事見たが高感度耐性が少しずつよくなってる以外は正直そんなに変わらなかった。ピクセル等倍して並べて比較してこういう違いがあるのね、くらい。
機材沼は終わり。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。