オールドレンズスナップポートレートおすすめ作例 六條あずさ ライカM10モノクローム ズミクロン 35mm f2 7枚玉
オールドレンズスナップポートレートおすすめ作例 六條あずさ ライカM10モノクローム ズミクロン 35mm f2 7枚玉
ポートレート武者修行第二弾。MEMODE PHOTOの六條アズサ@azusa_blogさん。Instagram、X、Xその2。投稿で見た写真がダークでシネマチックでイケてたので私も是非撮ってみたいと思いコンタクト取って撮影を依頼した。
当日はあいにくの雨模様で降ったりやんだりの繰り返し。
「オールドレンズにM型デジタルということで防水性は期待できないので雨本降りなら物理的に撮影不能なので帰ります」という私の謎の狂気の発言。
「でも自分は晴れ男だから大丈夫です。」とまた謎の予言を伝え、一応その通りになった。
今回はオタク女子風の服装で撮影する企画。挨拶だけして「木の下は濡れないから」で撮影開始。緊張?するよ初対面の女子だし。男子でも緊張するか。
とりあえず儀式がてらシャッターを一回切っておく。
緊張の中、お互い「どう出る?」みたいなジャブの応酬。リーチの長さと間合いを計る。(ボクシングとかじゃねぇから)。とりあえず最短撮影距離0.7mを確認しておく。
あずささんのスイッチが入る音がした。ゾーン入るの早い。憑依系か。それは俺もか。私は撮っていて「かっこいい…」と連呼してた気がする。
ホラー系が好きと撮影の最後に聞いた。先に言ってよ。別にいいけど。姿と写真見たらわかる。いい。
思わぬ動きの連続で謎の映画フィルムを見ているようだった。モニター越しではなく直接被写体を見ていたい感覚に陥る。私はほとんど縦構図だしほぼライブビューだが、また、レンジファインダーでゆっくり撮るのもいいかな。
舞台で舞う女優。20分位一言も会話を交わさず撮影。一旦ブレイクして言葉を交わした時に「ジャズダンスやってる」と聞いて納得。
自由に舞う姿が妖精(座敷童間)のようだった。「座敷童間はいい意味でだよ?」って言ったら「よく言われる。」と。映画のワンシーンの連続だった。
打ち合わせもストーリーもないのにお互い松果体で通信してる感じがした。
いつものあれ。古い真鍮製のオールドレンズは密教法具でオスカーバルナックやマックスべレク教授、エルンストライツ二世社長に導かれて引き寄せたり引き寄せたりする力か。とか言って今日はウィルド買収後の1980年製のズミクロン7枚玉なんだけどね。
雨の日でよかった。傘が小道具になった。より日常のシネマっぽい雰囲気がある。いや、人生ってドラマそのものだし。だからスナップが好き。
スナップポートレートって例えば今日みたいなこんな撮り方なのかな。自分がこの世にいることを忘れるみたいないつもスナップしてる時の異次元空間に近い。
ブログ用なので解像度はSNS並に低いが大画面でフル画像やA3やA2印刷も見たいでしょ。そりゃ見たいわな。いつもの和紙に印刷したいもん。
後ろのブランコと子供がエキストラを演出。
「かごめかごめ」や動揺の歌が聞こえてきそう。
エモい。服装もハマってる。
日常の中の非日常を無理やり見つけて切り取る修行をずっとしていたことは、かけがえのない、とても大きな経験値になったのかもしれない。
実は場所(ロケーション)はある程度どこでもよくて。被写体と背景のコントラストと構図だけ気を配って、あとは被写体が躍動している姿を逃さないように必死だった。
1時間で500枚(もちろん連写なし)以上撮ったのは人生初。濃い1時間だった。
またヨガやろっかな。
かごめかごめの世界なんだよな。現実とシネマと童謡と記憶の中間みたいな。
もしかしたら本当にパラレルワールドに入り込んだのかもしれない。
そんな一日だった。
あ、そういえばここも歌川広重の名所江戸百景の場所だ。やっぱ憑依と導きだ。
浮世絵感もあるんだよな彼女。
子供の「パンダだ~!」って声が後ろから聞こえて「ごめんねパンダと遊びたいよね💦」ってすぐどいてた。優しい。でも大人だってパンダと遊びたいぞ。あと本物パンダもな後ろの動物園にいるぞ。これは偽物パンダで、ただの無機質な遊具だぞ。(いらんこと言わんでいい)
端の方にライオンがいた。
ロデオ。
安らぎ。
ニヒル。
大人へ。
1人でスナップのままだったら今日は撮影していない。どんどん未知の世界に飛び込んでいくことはとても大切なことかもしれない。
いつもと全然違う、それでいていつものような写真が撮れた。
そんなある日のいつもと少し違う日常。
大好きなショット。浮世絵より浮世絵離れしてる。
ゴッホの画風も自身で「浮世絵の影響が大きい」と言っていた。私はゴッホよりモネやミロが好きだが。
やっぱモノクロライカいいな。フィルムの世界観が残ってる。35エルマーがグズグズと思ったが7枚玉もグズついててエモい。今日はほぼ開放f2。珍しいでしょ?
ホラー感出したい彼女が今日唯一の笑顔のショット。撮っちゃったもんね。無邪気で素敵。
俺は子供の頃なりたかった大人になれているだろうか。こんな大人になりたくないなって大人になっていないだろうか。
子供の頃の俺が今の俺を見たらなんて言うだろうか。「ダセぇ。よわ。」って軽蔑されないだろうか。
日々悔いがないように生きていこう。
自分らしさを精一杯表現する。
シネマの世界観というか、三次元が二次元っぽくなってる。まぁ媒体はデータなのでただの数字や記号の羅列だが、写真って面白いよな。
人の思考やシナプスの伝達もただの電気信号。
人間として生まれてきたことや生きる意味なんて考えなくていい。
それより、あ、これは浮世絵の世界観だ。官能的な雰囲気もいい。後ろの街頭の棒、消すか。
撮れた写真の歩留まりが異常に高くてボリューミーすぎたので困ってる。
決めたことがある。やってみよう。
観音菩薩かよ。
観音菩薩でした。
江戸を舞う少女。(大人です)。
あなたの夢が叶いますように。
皆それぞれ人生があって。
笑ったり泣いたり怒ったり。
毎日がせわしなく過ぎていく中で。
何か楽しいことを見つけたら。
全て放り投げて、無我夢中で突っ走るのもいいんじゃない?
昔はそんな風に生きていた。
あの頃の俺はもうないのか?
そんな難しく考えんなよ。楽しく笑っていこうぜ。
きっとなんとかなるよ。
若いパワーを目の前で見て刺激を受けた。
皆、つらいことや悲しいことがあった時、どうしてるのだろう。
そんな悩みすら忘れられるような舞台だった。
ただ黙々とシャッターを切っていた。
誰かの人生を撮る。そんなの責任重大なことはできない。と前は思っていた。
でも楽しかった。
いつも今が一番若い。いつの間にか諦めていた夢はないの?
よしやってみよう。そう思った。やりきってごらん?
案外スッとうまくいったりするかもよ。
大丈夫大丈夫。
勝利の女神、見参。
ここで初めてf値を絞り込んだ。もっと7枚玉の絞りの変化をポトレで楽しんでもよかった。しかしそんな余裕はなかった。7枚玉と言えど絞り込んでもエモい。
タイムスリップした。完全に。これ歴史に残る名ショットだと思うのだが?
傘いいね。なんつーか役者。ダンスもやってるから?慣れてるよね。
それは魔法のステッキですか?
絵になるんだよなぁ。
価値観と表現がハマったと思う。
こんなアニメか映画ありますよね?
ないなら俺が作るし。
もっともっと経験積んで。
でっかい人間になろう。
「あ!」と同時に振り返り「ここいいですよね!」と意見が合致した、撮影時間最後ギリギリの時。心霊写真ではありません。
そう、ここで私が「いい!」と言った写真を撮ったあの「カメラマンさんも私(あすざ)もホラーが好きで!」と聞いた。
こうじゃなきゃダメ。みたいな発想がない感じが尊い。
アートは自己表現。
自分探しの旅。
結局正解はない。
全部正解だし全部間違い。
己のハートに刺さるものを表現する。
ただそれだけ。
誰かのハートに刺されば。
そんなことを想いながらまた今日も生きる。
アーティストは尊い。
損得勘定だけじゃできない。
いばらの道でしかない。
でも楽しいこともいっぱいある。
つらいこともそれ以上にある。
でも自分はこの道を選んだから。
この生き方しかできないから。
今日も生きる。
バイバイ。
オールドレンズスナップポートレート武者修行第二弾あずさ撮影を終えた感想
情熱があった。躍動してた。才能と独自の世界観と尊さを感じた。
いい意味でバケモノだった。他の人がどう思うかは知らないが、俺は原石を発見したと思ってる。映像における被写体の価値観とカメラマン価値観の相性がいいと感じた。繰り返しになるが、他の人がどうかは知らん。
かっこいい、かわいい、セクシー、哀愁、ホラー、異世界感、シネマ感、エモさ、水墨画、浮世絵など私が好きな世界観がそこには全部あった。とても撮影しやすかった。
あずささん、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。また宜しくお願い致します。次はもっと心霊写真っぽいの撮りましょう(?)
本日は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。