Pentacon Orestor 135mm f2.8 Review作例 Meyer Bokeh Monster
Pentacon Orestor 135mm f2.8 Review作例 Meyer Bokeh Monster。本レンズはPENTACON銘が入ったMeyer社が作った中身はOrestor。ややこしいがMeyerがPENTACONに吸収合併された直後はそんな感じのレンズが多い。さらにそのPentaconは後にCarl Zeissに合併される。
Bokeh MonsterボケモンスターOrestor(Pentacon,Meyer)135mmf2.8とは
海外でもBokeh Monsterと言えばOrestor135mmf2.8で日本でもオールドレンズのボケモンスターと言えばオレスター。絞り羽根が15枚であることも特徴でペンタコンに吸収合併された後の後期モデルはデザインや光学が変更されていて重量や絞り羽根枚数6枚に変更されるなどスペックに違いがある。
ボケモンスターオールドレンズOrestor(Pentacon) 135mm f2.8は前期と後期はどちらがおすすめ?
一概にどちらがいいとは言い難いが一般的に知られているボケモンスターオールドレンズはMeyer製の15枚羽根の個体だ。ただし、写りは劇的に違う訳ではなく似ているのでレンズに軽さを求めるなら後期の絞り羽根が少ないPENTACON社の6枚羽根のモデルを選んでもいいし、多少重くても元祖ボケモンスターの写りを堪能したいならMeyer製の前期モデル15枚羽根のモデルを選ぶといい。筆者が所有している個体はレンズの銘板にMeyer本社エルネマンタワーの刻印があるがレンズ名にPENTACONの刻印が施されている。これはMeyerが製造して中身もMeyerの前期モデルと同一のものだ。
Orestor(Pentacon)135mm f2.8のスペック
Orestor(Pentacon)135mm f2.8のスペック
- レンズ構成:4群5枚エルノスター型
- 画角:18°
- 最短焦点距離:1.5m
- 絞り動作:プリセット
- 最大絞り:f2.8
- 最小絞り:f32
- 絞り羽根枚数:15枚
- フィルター径:55mm(58段のフードフィルター付き)
- プッシュオン直径:57
- 重量:515g
- バレル長:94mm
- 特別な機能: 取り外し可能なレンズ フード。交換可能なマウント (マウントエンドのネジを外すとDIYマウントの交換が容易)
説明:100mm f2.8よりハイスペックなバージョンであるこのレンズは、明るいフルーティング仕上げとプリセット ダイアフラム、取り外し可能なマウントを備えたMeyer Orestegorとして最初に作成された。マウントはM42かExacta。生産は継続され、レンズ名はPENTACONに変更され、オールブラックのスタイリングが採用されたが、コーティングは維持された。自動バージョンは、自動バージョンと電気バージョンの両方が製造された黒溝加工の時代に始まり、その一世代後にマルチコーティングが施された。Pentacon Prakticar135/2.8としてPrakticar Bマウントとしても利用可能だった。
プリセット絞り機構に慣れていない方のために「Mr Pentacon Six」がこれらのUtubeビデオを作成した。方法 1 , 方法2。カメラマウントを覆わない薄型M42レンズで光漏れを止める。
参考文献:PENTAX Forums
Pentacon Orestor 135mm f2.8オールドレンズの外観Review
本レンズはPentacon銘だがMeyer製で鏡胴は重く絞り羽根枚数15枚の個体だが、軽量化されて絞り羽根枚数も減ったペンタコン135/2.8もいいと思う。
5枚玉の割に結構重い。
Meyer最後の中望遠レンズ。
当時、MeyerがPENTACONへ吸収合併されることが決まりメイヤーの工場でメイヤーの職人たちが自分たちのレンズを作り「PENTACON」刻印をしなければならなかった気持ちを考えるとレンズの重量は重いがやはり本バージョンを購入してよかったと思う。
MADE IN G.D.R.「German Democratic Republic」ドイツ民主共和国の略称。
Pentacon Orestor 135mm f2.8 作例Review
撮影機材はSonyのフルサイズミラーレスカメラα7Ⅳ。jpeg撮って出し。本レンズは無限遠に近づく程描写が甘くなる。
スタンダードなモノクロ。
後にMC化されたPentacon Electricの方が現代的な写りをする。Meyerの頃のOrestorや銘板だけPENTACONの中身はMeyerの本レンズは描写は甘く緩くノスタルジーなエモさが残る。
その辺の壁が芸術作品に見えた。
シングルコートの本レンズは逆光で虹ゴースト出現。コントラストは明らかに低下。レンズの性能は「ボケモンスター」の称号程は高くない。
ただし条件による。中間距離より手前のモノクロも秀逸。モノクロの雰囲気いいな。ハイライトは飛びやすい。周辺の玉ボケが楕円形になって流れて若干グルグルボケが見受けられる。
モノクロが意外とハマった。4群5枚の古典的エルノスターは侮れない。
クリエイティブルック変更してるように見える。INかな?
これはクリエイティブルックSHなはず。
美しい鳴き声の鳥さん。
鳥をトリミング。いや…。
塩船観音寺。
ほらマクロいい。いきなり化ける。そもそも135mmでf2.8とまぁまぁ明るいのでアレですが。木の見の質感も柔らかいし発色もナチュラルで後ボケもトロットロ。
ハイライト飛ぶ感じも好きなのだ。
ハイライト全く飛ばずにシャドウもはっきり見えると不自然。
人間の眼で見た時も逆光は眩しくてよく見えないし、逆光時に暗がりのシャドウもはっきりなんて見えない。それでいい。
草花マクロで遊んでみる。多分jpeg撮って出し。
jpeg撮って出し。
これはjpeg撮って出し。
時は移り変わり5月初夏。緑が目に優しい。
タンポポの綿毛はなぜエモいんだろう。
モノクロ好き。植物好き。
バイバイ。
まとめ
マクロと中間距離で高い性能を発揮する。無限遠に近づく程本レンズの良さは少なくなる。もっと色々試写してレンズの良さを引き出していきたい。ちなみにボケモンスターはレンズ構成エルノスター型に多くダブルガウス型もボケモンスターが多い。
写りは元祖Bokeh Monsterの称号通り素晴らしいが、ちょっと重いので欲張らずにPentaconのプラスチック鏡胴で軽量化された絞り羽根枚数も6枚?の個体を入手した方がいいかもしれない。その方が安価だし。筆者はどうしても金属鏡胴の15枚羽根のMeyer製Orestorが欲しかっただけ(銘板はPENTACONだが中身はMeyer)。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。