ライカ安いオールドレンズおすすめ厳選6本 作例紹介 写りの特徴レビュー
ライカ安いオールドレンズおすすめ厳選6本 作例紹介 写りの特徴レビュー。以下の6本をレビューしていく。今回紹介するレンズは本来Elnst Leitz Wetzlar時代のオールドレンズなのでカメラの商品名Leica(ライカ)ではなくLeitz(ライツ)と表記する方が正しいが、ライカカメラの交換用レンズなのでLeicaで統一する。
ライカ安いオールドレンズ6本
ライカ安いオールドレンズ1 Leica Elmar 90mm f4 3rd L
Leica Elmar 90mm f4 3rd Lとは 簡単に
Elmar 90mm f4 3rdは初期型の黒鏡胴で鏡胴が太いファットと呼ばれるモデルや戦前の真鍮製黒鏡胴の個体もあり、重量や写り、価格も異なる。今回紹介しているのは戦後モデルのクローム仕上げの3rdだ。196gと小型軽量で携帯性も抜群。よく写るしハイライトの滲みも美しい。製造本数が多い為、中古価格は上がりにくく2万円~入手可能。ライカフリークの間で現在も人気が高い色褪せることないライカの銘玉。
Leica Elmar 90mm f4 3rd L レンズ外観
戦後、シングルコート。196gと超絶軽い。
オールクロームにグッタペルカの革が渋い。
Leica Elmar 90mm f4 3rd L レンズ構成
3群4枚Tessar(Elmar)型
Leica Elmar 90mm f4 3rd L 作例
ハイライトが滲みTessar型の素朴な描写が超絶エモい。モノクロの諧調も豊富で見ごたえある。これがたまんない。
ライカはエルマーに始まりエルマーに終わる。この優しさと柔らかさ、小型軽量で持ち運びしやすい、ピントが合わせやすい、派手さはないが味わい深く手堅い描写、実用性。パーフェクト。
スナップカメラマンは気配を消して歩くんだよ。私は木です。私は蝶です。
諧調豊富で見ごたえある。ライカの現行モノクローム機より好きだ。
ハイライトの滲みがエモい。偶然ですよこれ。10~20秒位待ったかな?
ロープどこ?
公園で遊ぶ母子はメルヘン。
ライカはエルマーに始まり終わる。これは90mmだけど。最小限に必要な写りだけあって無駄な写りを省いてる潔さがいい。
池の水の淀みや粘度やドブ臭い匂いも伝わってきそうだ。
グラデーションがやばい。80年近く昔のレンズだぜ。結局レンズの性能が先に行き過ぎてカメラやモニターの性能が追い付いていない現状。これで充分。適度ってものがあって。
動物、自然、子供。平和が一番。
Leica Elmar 90mm f4 3rd クローム Lの作例と詳しいレビューはこちら
ライカ安いオールドレンズ2 Leica Elmar 50mm f3.5 L
Leica Elmar 50mm f3.5 Lとは 簡単に
Elmar 50mm f3.5は新エルマーのことを指している。長年に渡り製造されバージョンも数多く存在して、写りや価格も違うが、今回紹介しているのは一般的な新エルマーというモデル。被写界深度が深いためピント合わせが容易でスナップに最適。開放から最高画質で非常にシャープな写りが堪能できる。ボケもクセが少なく扱いやすい。「ライカはエルマーに始まりエルマーに終わる」という格言がある位、奥深く飽きない写り。初心者から上級者まで楽しめる。バルナックライカの歴史もエルマーの祖先Elmax(Anastigmat)から始まった。まさにライカ随一の銘玉、神オールドレンズといえる。
Leica Elmar 50mm f3.5 L レンズ外観
50mmElmarは奥が深いのだが。これは数万円で購入できるスタンダードなクローム仕上げの新エルマー、鏡胴番号は6番。ちなみにニッケルの0番と、中身が3番の旧エルマー0番も持ってる。赤エルマーも欲しいし、エルマー沼ここにあり。
戦前のレンズなので大戦中に血を写してる可能性もある。
真鍮製。高級顕微鏡メーカーがカメラ業界に参入して大成功を収めた。それがLeitz社。
小型軽量のα7Cに良く似合う。
Leica Elmar 50mm f3.5 L レンズ構成
3群4枚Tessar(Elmar)型。
Leica Elmar 50mm f3.5 L 作例
やっぱいい。写ってはいけない霊魂も写ってそう。
守護霊も霊魂。私は子供の頃から霊魂や輪廻転生を信じていた。あぁ、この写り…。
何も足さない、何も引かない。みたいな。
逆光フレアー。これはフィルムっぽくちょいレタッチ。
よき。
玉ボケ。椿。冬まっさかり。
枯れかけが情緒。
願いを込めて。
俺の願いは届くかなぁ。その前に自分が不器用すぎて嫌い。
でも美しいものは美しくて。それが嬉しくて写真を撮る。
Leica Elmar 50mm f3.5 Lの作例と詳しいレビューはこちら
ライカ安いオールドレンズ3 Leica Summar 50mm f2 L
Leica Summar 50mm f2 Lとは簡単に
Summar 50mm f2はライカ初のダブルガウス型でライカ初のf2という明るさを達成したレンズ。レンズ構成はTaylor Hobsonのスピードパンクロを模倣している。ズマールはZeissのハイスピードレンズSonnarに対抗して作られたが、前玉が柔らかく拭き傷が付きやすい為、薄いベールがかったような写りになり、そもそもフレアーやゴーストも非常に発生しやすい為、当時の評価はゾナーの方が高かった。しかし、発売からバックオーダーが続く程ライカユーザーからの人気は高かった。ライカ唯一の50mmf2で他に選択肢がなかったという要因もあるが、新品の状態では非常にキレがあるシャープな写りだったと思われる。価格は現在の貨幣価値換算で$2000(日本円で約30万円)と非常に高価だった。ライカのクセ玉代表格でライカのクセ玉と言えばズマール。
Leica Summar 50mm f2 L レンズ外観
ガラス玉がずっしり6枚で鏡胴は真鍮製なので小さい割に現行レンズにはない重みがある。
前玉が柔らかく傷付きやすい為拭き傷が入っている個体が多い。この個体は美しいが研磨が入っている可能性もある。
α7Cの小さいボディへの収まり具合もいい。
Leica Summar 50mm f2 L レンズ構成
ライカ初のf2でCoccke社のOpicやその改良版シネレンズのスピードパンクロを模倣した古典的な4群6枚ダブルガウス型。Leitzガウスの始祖。ライツのガウスは時系列順にSummar-Summitar-Summicron。
Leica Summar 50mm f2 L 作例
ズマールは卑怯。綺麗な玉はメッチャ写るぜ。
いつもの見慣れた風景。
写真を撮っている瞬間は無心になれる。
かわいい。汚い大人になるなよ(なるだろ絶対みんな)。
えっも。ピンボケじゃないと出せない世界観というのがありまして。
かわいいのよこれ。俺もよく彼らと遊ぶ。
虹ゴーストhバンバン発生する。
股の間から股が出る感じ。(もうちょいかっこつけてカメラマン風にレビューしてくれや)
いつものヘリコイド付きマクロアダプターを繰り出しての最短撮影距離。ズマールのポテンシャルよ。
Leica Summar 50mm f2 Lの作例紹介と詳しいレビューはこちら
ライカ安いオールドレンズ4 Leica Summaron 35mm f3.5 前期 L
Leica Summaron 35mm f3.5 Lとは 簡単に
Summaron 35mm f3.5は前期と後期があるが今回紹介しているのは製造本数が圧倒的に多い前期型。真鍮製の鏡胴で美しいデザインとコントラストが高い写りで現在でも人気が高い。作りの贅沢さと精巧さはライカ随一。8枚玉よりも高級感があり高級時計のような絞り羽根のクリック感もたまらない。製造本数が非常に多い為、価格の上昇は非常に緩やか。ライカの35mmは激戦区で価格も非常に高額なモデルが多い中、初級者から上級者まで楽しめるライカのおすすめオールドレンズだ。
Leica Summaron 35mm f3.5 前期 L レンズ外観
ライカのオールドレンズで最高峰の作り。それがサンハンズマロン前期型。
直接目で見て触ってみればわかるよ。
大好き。Q2monochrome買う為に手放したけど。(OMG)
また買い戻す。
Leica Summaron 35mm f3.5 前期 L レンズ構成
4群6枚ダブルガウス型といいたいところだがオルソメター型に近い。いや、ルドルフ博士の元祖対象型Planarに似てるか。いや、スピードパンクロに近いんじゃないか?分厚いガラスがたまらない。分厚いガラスはよく写る
Leica Summaron 35mm f3.5 前期 L 作例
あいさつ代わりの虹ゴースト。個体差あるからね、5本同時に試写して一番写りがいい個体に決めたから。
青梅で唯一の映画館、シネマネコ。パステルカラーがかわいい。
ただのJK。広告にハマってた。後ろのおばちゃんも撮ってるな。青春は二度とこない?いや、一生青春だぜ。
発色はよくコントラストも高い。いい塩梅に。これがサンハンズマロン。
で、モノクロもイケる。
そんなに写らなくていいんだ。記憶の片隅を辿って思い出すにしちゃよく写るぜベイビー。
あぁ、あの時ね…。って、写真は後から見て郷愁に浸るのが真骨頂。
だから写り過ぎると興ざめ。感動できるか?コテコテのネオン街みたいなAIアートみたいな写真で。俺は無理。好みやね。
屋内でもイケるっちゃいける。
トロトロ。
ちょうどいい塩梅なんだよな当時のライカの写りって。ご先祖様のDNAの記憶か?懐かしい。ちょうどいい。
多分導かれているんだろう。流れに身を任せて何も考えずに逆らわず信じて進もう。
好きなものは好き。
スナップが好き。
俺は俺。
Leica Summaron 35mm f3.5 Lの作例と詳しいレビューはこちら
ライカ安いオールドレンズ5 Leica Summicron 50mm f2 1st 沈胴 L
Leica Summicron 50mm f2 1st 沈胴 Lとは 簡単に
初代沈胴ズミクロンは10万円前後で購入可能。ライカのダブルガウス型レンズの歴史はSummar、Sumitar、Summicronの順で、ズミクロンはズミターを改良して設計された。世界初の空気レンズを採用したレンズで伝説の写りと言われている。ズミクロンの解像力は測定不能で当時世界一の数値を叩き出し、これ以降、各メーカーがズミクロンの性能を目指した。鏡胴のデザインも美しく工芸品のようだ。しかし、注意しなければいけない点がある。解像力テストで世界一となったのは固定鏡胴のズミクロンで、沈胴型とは若干レンズ構成が変更されていると言われている。それは定かではないが、実際に試写したところ、レンズの状態はよかったものの、開放はズマールのようにふんわり柔らかく、フレアーやゴーストが盛大に発生する。1段、2段絞ってもフレアーがかった軟調気味の描写で驚いた。ボケも硬く扱いづらい。超クセ玉と言える。光を計算して撮影する必要がある。それを理解した上で購入するならいいだろう。ちなみに、固定鏡胴の初代ズミクロンの価格は20万円近い。
Leica Summicron 50mm f2 1st 沈胴 L レンズ外観
外観が宇宙船みたいなんだよな。
UFOやろ絶対これ。
マジでドイツは宇宙人から技術提供受けて色々…。(お口チャック)
チャックウィルソン。
かわいい。
Leica Summicron 50mm f2 1st 沈胴 L レンズ構成
世界初の空気レンズを採用したダブルガウス発展型。もはやガウスじゃないけどね。直接の祖先Summitarのレンズ構成もかなり変わってる。Summitarも安いですよ。
Leica Summicron 50mm f2 1st 沈胴 L 作例
青梅市の吉野梅郷、梅の公園から。懐かしいぜ。クリエイティブルックNTからの…。
FL
IN
BW
絞ると使いやすい。絞ってもコントラストが過度に高くなることはなくシャドウも粘る。
解像力テストで測定不能値を叩き出したのは固定鏡胴の方。写り比べたいな。
ドシャドシャ虹ゴースト発生します。
開放
f5.6~8位?
開放はマジでユルユルガバガバで全然使えんよ。覚えといて。
いつものヘリコイド付きマクロアダプターを装着しての最短撮影距離。セツブンソウ。
柔らかくて優しい。あとなにこれかわいい。一緒に遊ぶ。これマジでかわいいんだけど俺変?
ボケはクセあるぜ。
鳥さんかわいい。素敵な鳴き声ですね。
俺も子供ほしいな。
緑地関係のお仕事のおじさん、いつもありがとう。二輪車かっこいいね。
令和です。昭和じゃないです。最新のデジタルミラーレスカメラです。レンズは古いです。
おじぃとイッヌ。
絆。
Leica Summicron 50mm f2 1st 沈胴の作例紹介と詳しいレビューはこちら
ライカ安いオールドレンズ6 Leica Elmar 65mm f3.5 Visoflex Macro
Leica Elmar 65mm f3.5 Visoflex Macroとは 簡単に
Canada Leitzで製造されたVisoflex Elmar 65mmは接写を得意とするハーフマクロレンズで、中間リング(エクステンションチューブ)16471を装着するとさらに寄ることができるが、無限遠が出なくなり接写専用となる。レンジファインダーの弱点である寄れない望遠レンズに向かないという欠点を克服する為にビゾフレックスが開発された。ビゾエルマーは「ビゾフレックスの金字塔」「魔法の写り」と言われている。写りは非常にシャープだが、ライカらしい優しい描写は健在でマクロレンズと言えども中間距離や遠景も非常に使いやすい。ただ、鏡胴は長い為、若干取り回しはしづらい。OTZFO付きで10万円前後で入手可能だ。
Viso Elmarはレンズにヘリコイドが付いていないのでOTFZFO(16464K)が必要。セットで販売しているものとレンズ単体で販売しているものがある。レンズ本体だと4~5万円、OTFZO(16464K)は15000円程度、マウントアダプターはボディ側のマウントやメーカーによっても異なるが1万円以下で入手可能。バラで買えばマウントアダプターなしだと6万円台で入手可能だが、なぜかレンズとOTFZO(16464K)のセットだと中古カメラ屋で10万円前後に跳ね上がる。上記一覧では目安として10万円と記載した。
Leica Elmar 65mm f3.5 Visoflex Macro レンズ外観
より近接で撮影する為のエクステンションチューブを装着しているから通常使用時より鏡胴が長くなってる。レンズ寄りの黒いリングがそれ。
レンズ外観はまた後日撮ります。
なんとなく雰囲気だけ。
Leica Elmar 65mm f3.5 Visoflex Macro レンズ構成
準備中。基本的なレンズ構成3群4枚Tessar(Elmar)型は不変。
Leica Elmar 65mm f3.5 Visoflex Macro 作例
近所の小学生たちが田んぼの案山子作ってくれたんだぜ。すんげーかわいかった。国宝。
富士山見える。
平和は天国。
もっと今に感謝しよう。花が美しい。自由に写真が撮れる。それはきっと奇跡。
レンズ沼を抜けようと思って。写真を撮る時間を増やしたいと思って。
この後どうなるんだろう。この状態は本人は幸せなのか?子孫繫栄できたら思い残すことはないか。
枯れてなお美しいは神。
枯れても根が元気ならまた咲くからな植物は。
人間も根だけは腐らないように。蜂さんかわゆい。メルヘンかよ。
こんにちは。かわいいですね。知ってる?あぁそうですか。
これがビゾエルマー。モノクロが異常に美しいのよ。
モノクロがマジエグイんだって。こんな単純な平面的な構図でも成り立ってしまう。
もしかしたら一番好きなレンズかもしれない。ちょっとデカくて重いけどライカのハーフマクロだと割り切れば。
Leica Viso Elmar 65mm f3.5 Macroの作例紹介と詳しいレビューはこちら
安いライカのオールドレンズは結局どれがおすすめ?
安いライカのオールドレンズで一番のおすすめは、35mmならSummaron(ズマロン)、50mmならElmar(エルマー)かSummar(ズマール)、マクロならVisoflex Elmar(ビゾフレックスエルマー)65mm。沈胴ズミクロンも一度は試してほしい銘玉。個体差もあるので試写して気に入ったら購入してもいいと思う。人それぞれ好みや価値観、撮影スタイルも違うので使っているカメラボディに装着して、どれが似合うかジャケ買いしてもいい。自分のテンションが上がることが一番重要だと思うので、真剣にジャケ買いはアリだと思ってる。
ライカ安いオールドレンズまとめ
ライカのオールドレンズは年々価格が上昇しているので、資産保全目的で所有してもいい。高額なモデルを購入すれば売却時も高額で販売できる。安価なモデルは購入時は安価だが売却時も安価。そう考えると、気に入ったオールドレンズは多少無理をしてでも買った方がありがたみがあって大切に使えるし、所有欲も満たされるので次々と安価で買えるレンズ沼に浸からないかもしれない。
生活がカツカツになると節約術が身に付くし無駄使いが減る。遊びに行けない、外食できないなら購入したお気に入りのレンズをお気に入りのカメラに付けて散歩がてら撮りまくればいい。筆者は130本以上購入して撮り比べレビューをしてきて、ようやくそう思うようになった。
人生は回り道や寄り道、無駄も楽しいので、いずれにせよ今あるものに感謝して毎日過ごせたら幸せだ。いつもありがとう。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。