Kino Plasmat 25mm f1.5 Review作例 Hugo Meyer Cマウント神オールドシネレンズ
Kino Plasmat 25mm f1.5 Review作例 Hugo Meyer Cマウント神オールドシネレンズ
Hugo Meyer Gorlitz Kino Plasmat 25mm f1.5とは
銘盤には「Hugo Meyer & Gorlitz & New York. Nr 461087. Kino Plasmat f:1.5 Foc. 1inch. Pet. Dr. Rudolph.」と刻印されている。ルドルフがGoerzのDagorを元に発明したキノプラズマート型オールドレンズだ。APS-Cでほぼケラレなく使用できる。Sonyのα7CⅡでAPS-Cにクロップして撮影した。焦点距離はフルサイズ換算でおよそ37mm。
Kino Plasmat 25mm f1.5 Cマウントの外観Review
Canada Leitz VISOFLEX Elmar 65mm f3.5 Makroで撮影。レンズの佇まいよ。「Kino」は「映画」の意味。1924年から1930年まで製造。
ダメだずっと見ていられる。戦前ノンコート。
ダメだニヤけてニヤう。Meyerのニューヨーク支社向けに作られたのかなと。
言い忘れた。ライカM改。シリアルから推測すると1930年製で後期。
物撮りに使ったビゾエルマーの写りもやっぱいいな。魔法の写り。
ムービーをマニュアルフォーカスで撮る時代のレンズで、じっくり無音でヘリコイドを回す必要があるので操作感はねっとり。
真鍮鏡胴と刻印で酒が呑める。
ルドルフ博士ってすごいよな。Zeissで元祖対象型のPlanar、世界初の無収差レンズAnastigmat(後のProtar)、Unar、Tesssarを開発。そしてHugo meyerでKino PlasmatやMakro Plasmatを設計。
真鍮がもエモい。
「Dr. Rudolph」って、レンズ設計者は医師なのか?
Kino Plasmat 25mm f1.5の作例Review
ヘリコイド付きマクロアダプターを装着して最短撮影距離は15~20cm。APS-Cにクロップして撮影。jpeg撮って出し。
ちょっと家で深夜(早朝)に。被写体はOlympus PEN E-P7にHugo Meyer Primoplan 25mm f1.5 Cを付けて。
ドゥルンドゥルン(語彙力)こっちのプリモプランもまたいい写りするのよ。
屋外で初試写。Sonyのフルサイズミラーレスカメラα7CⅡに装着。レンズの素性を探る為、jpeg撮って出し。
平面の看板の自体を開放で撮る。中央部しか結像しない。そもそも16mmムービーフィルムカメラ用なので本来写るはずがない周辺部が写っているので当然。その収差が人気。
で、絞る。f8位だと思う。かなり改善されているがやはり甘い。今度本来の画角に近いM4/3で撮ってみよう。
同じく開放テスト。周辺はエグい流れ方。
絞る。中央部の描写力はさすが。
おみくじ。
虹ゴースト発生。逆光でコントラスト低下。戦前ノンコートよき。
木の新芽の枝が光の中に溶けて消えていく描写が幻想的でエモい。薄いベールのようなフレアーも味がある。
お待ちかねマクロ側の試写とグルグルボケのテスト。ヘリコイド付きマクロアダプターを装着して本来の最短撮影距離を超えているが、立体感がエグい。クリエイティブルックはST。
インスタ用やスマホ閲覧では縦構図の方が見やすいので一応撮っておく。トリミングすると周辺の収差もカットされてしまうので。
昭和の遺産、赤羽の桐ヶ丘団地。
10kgの園児までOK。園児の平均体重がわからん。
周辺の流れがすごいぜ。この乗り物かっこいいな(乗ったらダメだよ)
「たばこは心の日曜日」ってキャッチフレーズ昔流行ったのか?郵便とたばこをセットにして売り上げアップを狙ったのね。たばこは薬物だから儲かるわな、ニコチンの依存性MAXだもんな。
取っ手。
鍵。
ベルギーワッフル
これがHugo Meyerの銘玉。ボケが高速でグルグル回りハイライトの滲みも強いので被写体が決まってるポートレートなどの用途にも向いていると思う。
まとめ
写りは評判通りだった。50mmのキノプラズマートは中古相場で桁が違うので手が出ないが、本レンズ25mmは2024年時点ではまだ20万円前後で入手できる。さらに、APS-Cでほぼ蹴られずに撮れるので約35~37mmという使いやすい準広角の焦点距離で使用できるので使い勝手はいい。
希少な元祖キノプラズマート型の戦前シネレンズは写りも個性的なのでもう少し使い込んでみたいと思った。今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。