MC Biometar(ビオメタール)80mm f2.8 Carl Zeisse Jena中判6×6 Pentacon6

Biometar 80mm F2.8 Carl Zeiss Jena ペンタコン6中判用

MC Biometar(ビオメタール)80mm f2.8 Carl Zeisse Jena中判6×6 Pentacon6

MC Biometar(ビオメタール)80mm f2.8は旧東ドイツCarl Zeisse Jenaが製造販売していた中判Pentacon6(6×6)用の中望遠オールドレンズだ。中判用レンズなので35mm判のフルサイズミラーレスカメラで使用すると焦点距離は44mm換算になる。換算の計算は焦点距離換算サイトが便利。

Biometarの読み方はビオメターかビオメタールか?

読み方は英語でビオメター、ドイツ語でビオメタール。一般的にはビオメターと呼ぶことの方が多い。

Biometar 80mm f2.8のレンズ構成

Biometar80/2.8のレンズ構成:前群ガウス、後群トポゴンのレンズ構成の「クセノタール(Xenotar)型、ビオメタール(Biometar)型」

MC Biometar(ビオメタール)80mm f2.8のレンズ構成

MC Biometar(ビオメタール)80mm f2.8のレンズ構成は前群ガウス、後群トポゴンのビオメター(クセノタール)型。ビオメター、クセノタール型のレンズ設計は戦前Carl Zeissによる特許が存在していたが、製品化され認知されるようになったのは戦後以降。優れた画角特性と解像力の高さは、開放時に中央部で180Line/mm以上、周辺部で50Line/mmを超えた。当時のダブルガウス型レンズの2倍以上の性能でテッサー(Tessar)も全く及ばないと讃えらた。良好なコントラスト性能や広角から望遠まであらゆる画角設計に対応する万能性を持ち、マクロ撮影の適性も持つ万能さを備えている。1950年代以降各社がこぞってこの前群ガウス、後群トポゴンのクセノタール型/ビオメター型のレンズ構成を真似した。

高画質、色ノリ良好、まろやかなボケ

Biometar 80mm f2.8は旧東独Carl Zeissが供給していたペンタコンシックス(Pentacon6 6×6判)用の標準レンズ。M42マウントのPancolar(パンカラー、パンコラー)50mmやFlektgon(フレクトゴン)同様に高画質で発色や色ノリが良くまろやかで優雅なボケ味が魅力。

ビオメタールは30年以上のロングセラー

ビオメタール80mmF2.8は旧東ドイツ人民公社であるCarl Zeiss Jenaが1950年から1981年まで生産していた歴史的銘玉オールドレンズである。ビオメタールは中判用6×6中口径レンズの主力製品で、広角の35㎜、中望遠の80mm、望遠の120mmと3種のモデルが存在する。この中でも焦点距離80mmのBiometarは中判撮影の常用レンズとして最も多く生産され、30年以上に渡るロングセラーモデル。

レンズ設計者はフォクトレンダーでスコパー、カールツァイスでフレクトゴンやパンカラーを設計したハリー・ツェルナー

このレンズを設計したのは1946年にフォクトレンダー社から移籍してきたHarry Zollner(ハリー・ツェルナー)博士(1912年~2008年没)。特許は「Patent US2968221」。ツェルナー博士はフォクトレンダー時代にSkopar(スコパー)を設計し、Zeiss Jenaへの転職後もFlektogonPancloarシリーズなどのレンズ設計に携わり、戦後東ドイツのカール・ツァイス・イエナの発展に貢献した、天才と呼ばれるレンズ設計者の一人。1965年に退職し2008年にドイツJenaで死去。

ユニライトとビオメタール(クセノタール型)は別物

イギリスWray社のUnilite型とBiometar型、Xenotar型を同一のレンズ構成型として一括りで同一視している文献もあるが、ユニライトは画角特性より大口径化に比重を置いた型レンズ設計の理念なので、ユニライト型とビオメタール(クセノタール型)のレンズ構成は別物として考えるべき。(「レンズ設計のすべて」辻定彦著)。

Biometarの残存収差

過剰補正(オーバーコレクション)

Biometarの描写設計は過剰補正(オーバーコレクション)することにより意図的に球面収差を残存させている。過剰補正とは、球面収差の膨らみを小さく抑えた代償として絞り開放で球面収差がやや多く残るという補正手法。筆者や収差を愛するフォトグラファーにとっては嬉しい補正だ。

ボケ

一見矛盾するが、本レンズはまろやかで優雅なボケが特徴だが、一般的に球面収差を過剰補正するとボケは硬くなる。絞り開放ではアウトフォーカス部の像の輪郭にエッジが残り煩いボケだと感じるかもしれない。最新の高性能デジタルカメラで撮影すると軸上色収差を拾い被写体の輪郭部がハッキリと色づくことがある。これもレンズの描写の味として捉えるならプラス。筆者はプラスと捉えている。

開放は甘く、絞ると高描写

絞りを1、2段閉じると解像力は最高になり、その反動で開放絞り時の解像度はやや甘くなる。これも全く問題ない。1段絞ったF4では解像力やシャープネス、コントラストが増す。2段絞ったF5.6はさらにカリカリ。

ノンコートとマルチコーティング

ノンコートの個体は黄みがかった色合いになり、MC(マルチコーティング)の個体は青みががった色合いになる。

  • Carl Zeiss Jena
  • ペンタコン6マウント
  • 重量:260g

MC Biometar(ビオメタール)80mm f2.8 の作例

まだ購入していないので購入したら随時アップする。

まとめ

MC Biometar 80mm f2.8が俄然欲しくなった。今回のレビューは以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。

X Twitter 始めました。記事が気に入ってもらえたらフォローしてね(^^)

-Carl Zeiss Jena(東独), Germany, Xenotar
-,