Konica HEXANON AR 57mm F1.2 AE Review作例写りの特徴 ヘキサノン銘玉オールドレンズ
Konica HEXANON AR 57mm F1.2 AE Review作例写りの特徴 ヘキサノン銘玉オールドレンズ。美しい滲みとエモい絵画のような雰囲気の写真が撮れる筆者おすすめのオールドレンズだ。jpeg撮って出し51枚の作例画像の紹介と写りの特徴をレビューする。
Konica HEXANON AR 57mm F1.2 AE を購入したきっかけ
ヘキサノン AR 57/1.2 を購入したきっかけは、澤村徹先生の「カメラホリックレトロ オールドレンズ新章はじまる」を読み作例を見て、優しい滲みと線の細い絵画的描写に惚れて興味を持ったから。澤村氏の書籍は解説がわかりやすく重要なことだけまとめているので読みやすく作例もわかりやすいので重宝する。筆者はコニカARの描写は元々好きだ。2か月間近くも取り置きをして頂いた某中古カメラ屋には感謝しかない。今度実店舗に立ち寄りお礼をしに行こう。では外観から紹介する。
Konica Hexanon AR 57mm f1.4 で AR 57mm f1.2の外観レビュー
撮影機材はカメラが「Sony α7C」でレンズが「KONICA HEXANON AR 57mm F1.4」。被写体はカメラが「Sony α 7Ⅳ」でレンズは本記事でレビューしている「コニカ ヘキサノン AR 57mm F1.2 AE」だ。
カメラボディα7Ⅳとレンズのバランスはこんな感じ。レンズはアダプター装着して550g。ボディとレンズ合わせた重量は1214g。ちなみに撮影機材に使用したα7CとヘキサノンAR57mmF1.4の組み合わせの重量は938gで1kg切る。フルサイズミラーレスカメラに55mmF1.2装着して1kg未満なら文句ないでしょ。
いい面構え。筆者が所有している個体は後期モデルだ。F8でISO12800でシャッタースピード1/13とかだったかな?部屋の照明は敢えて暗めの電球色にしているから外が暗いとシャッタースピード稼げない。
レンズは金属鏡胴という質感が伝わってくる。
開放で遊び始めました。すごい世界だ。
いつもながら外観をわかりやすく撮るというより完全にレンズの写りを楽しんでしまっている(汗)。ヘキサノン AR 55mm F1.4もいい。というかヘキサノンは総じて優秀。個性がある。
F1.4でも充分過ぎるボケ感。あれ?なんのレビューだ?F1.2をF1.4で撮影してたら楽しくなった。F1.2も兄弟に撮ってもらって喜んでいるだろう。別記事でF1.4のレビューもしているが、すごいのよこれも。F1.4の7枚玉はよく写る。
すごい写り。盤面の文字が崩壊してる。SONYの文字やシャッターボタンや操作ボタンが玉ボケになっている。
外観云々じゃなくて撮影機材のレンズをティスティングしているな完全に。やっぱオールドレンズは開放でしょみたいな声が聞こえてくる。いやもしもし?レンズの外観レビューだよね?
スマホ(OPPO Find X3 Pro)のポートレートモードで開放最大値のF0.95で撮影。撮影条件違うけどね。これは日中明るい時。やっぱスマホ広角はハイエンドフラッグシップと言えども歪みあるよね。
今やスマホでもF値がいじれるという時代。スマホの割にはまぁまぁ?
OPPO Find X3 Proは1年3か月前に購入したが発売当時のDXOMARKスコアはトップ5に入っていたOPPOのフラッグシップモデルだ。イメージサークルも確か1/1.35とかスマホの中ではかなり大きいが、やはりスタンダードクラスと言えどもフルサイズのSonyのミラーレスには遠く及ばないか。とうかレンズがメチャクチャな収差があるオールドレンズだから比較対象にならないか。では引き続き真面目(?)にレビューします。
Konica AR HEXANON 57mm F1.2のスペック
- 光学レンズ構成:6群7枚ダブルガウス型
- 焦点距離:57mm
- 絞り羽根:6枚
- 絞り値:最大開放F1.2~最小F16
- 最短撮影距離:0.45m
- フィルター径:62mm
- マウント:ARマウント
- レンズ重量:462g(実測値)
- 中古相場:6~9万円(2023年12月現在)
Konica AR HEXANON 57mm F1.2の光学レンズ構成
KONICA AR HEXANON 57mm F1.2の光学レンズ構成は6群7枚のダブルガウス型だが出品者のひとりごと…によるとBiotar/Xenonの発展型の拡張Ultron型である。また、後群の第5群を拡張して2枚構成にしている為、後玉は平凸レンズを採用し真っ平らである。
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画像転用元:出品者のひとりごと…
ウルトロン(Ultron)とは、フォクトレンダーの写真用カメラレンズの名称で開放F値がF2前後のダブルガウス型大口径レンズに多く用いられたレンズの名称で設計、開発者はアルブレヒト・ウィルヘルム・トロニエ Albrecht Wilhelm Tronnier 1902-1982年。ウルトロンはゼプトンやノクトンと並びフォクトレンダー神話を築き上げたレンズであり、Carl Zeiss Jena(カール・ツァイス・イエナ)のPlanar(プラナー)やLeitz(ライカ)のSummicron(ズミクロン)、Schneider-Kreuznach(シュナイダー・クロイツナッハ)のXenon(クセノン)に匹敵する名玉。ウルトロンの中で最も代表的な「ウルトロン50mmF2」はレンジファインダー機「プロミネント」や「ビテッサ」に装着された。
ビオターもクセノンもダブルガウス型なのでヘキサノン57/1.2もガウスと見ていいだろう。改めてレンズ構成を見ると、ヤシコンプラナー50/1.4やスーパータクマー50/1.4のレンズ構成に似てる。
Konica AR HEXANON 57mm F1.2の世代別見分け方
KONICA AR HEXANON 57mm F1.2は1957年に発売された第1世代から第四世代の製造が終了する1987年まで生産された。第一世代の一部と第二世代のレンズはアトムレンズが使用されている。
- 第1世代:1965年発売、金属製距離環、指標値環はシルバー、絞り環刻印優先機能はEE表記、一部に酸化トリウム含有
- 第2世代:1965年発売、金属製距離環、指標値環はシルバーでオールブラック鏡胴、絞り環刻印優先機能はEE表記、酸化トリウム含有
- 第3世代:1970年発売、距離環ラバー製ローレット、指標値環はシルバー、絞り環刻印優先機能はEE表記
- 第4世代:1973年発売、距離環ラバー製ローレット、指標値環はブラックでオールブラック鏡胴、絞り環刻印優先機能はAE表記
1965年発売の第一世代KONICA AR HEXANON 57mm F1.2 EE前期型シルバー
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1965年発売の第二世代KONICA AR HEXANON 57mm F1.2 EE前期型ブラック
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1970年発売の第三世代KONICA AR HEXANON 57mm F1.2 EE後期型シルバー
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1973年発売の第四世代KONICA AR HEXANON 57mm F1.2 AE後期型ブラック
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筆者が所有しているのは最後の第四世代だ。レンズの状態はとてもいい。
Konica AR HEXANON 57mm F1.2の前期モデルはアトムレンズ
KONICA AR HEXANON 57mm F1.2は酸化トリウムを含有したアトムレンズ。アトムレンズは放射能を含んだ酸化トリウムガラスを使用したレンズのことで、国内では1970年に製造禁止になっている。アトムレンズは1948年アメリカで発明された酸化トリウムを含有したレンズで超低分散光学硝子とも呼ばれ色収差が小さい高屈折率レンズである。1950年に発売されたライツ(Leitz)社の初期型ズミクロン(Summicron)は「空気をも映す」と例えられた程であった。その一方、経年変化によるブラウニング現象でレンズが黄変する欠点があった。
巷ではペンタックスのスーパータクマーなどがアトムレンズで有名である。しかし、放射性物質を多く含有するアトムレンズの使用が1970年に禁止されている為、1973年発売のKONIKA AR HEXANON 57mm F1.2 AE後期型ブラックについてはアトムレンズを使用していない可能性が高い。ペンタックスは1970年以降も一部のレンズにアトムレンズを使用していたらしい。アトムレンズの危険性については、肌身離さず毎日持ち歩くと人体に害を及ぼすレベルらしいので、そこまで神経質にならなくても大丈夫かと思う。
参考文献:カメラのキタムラ
Konica AR HEXANON 57mm F1.2のエモい作例画像
撮影機材はSony αⅣ。いつも通りレンズの素性を探る為jpeg撮って出し。結論から言うとやはりコニカ ヘキサノン AR 57mm f1.2は銘玉の仲間入りだと確信した。
感銘を受けた澤村氏の書籍の作例を見てイメージしていた通りの滲みと繊細なタッチで水彩画のような絵画的な写真が撮れた。発色は地味めで繊細なタッチと優しい滲みと大きなボケが魅力的。色合いがニュートラルなところも好感度が高い。作例を載せておくので参考にしてみてほしい。
よき。開放で繊細に滲む。
思ったよりボケにクセは少なく正統派。
好きなショット。風、木々の葉のさえずり、周囲の静けさ、澄んだ空気の匂いが伝わってきそう。撮影した時のことを思い出すと泣ける写真ってあるよね。動画より記憶を辿って感性を呼び起こして想像する分、動画より静止画の方が勝る場合もある。一瞬を切り取るからね。
このざわつき。ザイデルの5収差は残っていていいのだ。むしろ収差が好きなのだ。我々沼の住人は。収差が愛おしいのだ。マジに。写真で絵画が描けるのよ。素敵でしょ。
神社の紙垂バブルボケとまではいかないが玉ボケ乱立。F1.2という大口径で激しい収差も期待したがボケは崩壊せず諧調もなだらかで筆者としては少し物足りない。
草花とお戯れの虫さん。ヘリコイドアダプター装着してマクロ端(確か)。やはり硬派な感じ。
後ろの青いボケは多分ビニールシート。色合いで敢えて背景のボケに取り入れてみた。開放の滲みは秀逸だがクセ玉要素は少ないか?
ひまわり。エモい。いつもの通りjpeg撮って出し。エモいって。日の丸構図と言えども奥が深いと思う。F1.2という明るさだが全体的にバランスが保たれている。
この空間にこのまま溶けて気化したい気分になる。(どういう意味?)
少年たち、いつまでもその今の無邪気で無垢な心をなくすなよ。地球と人類の未来を頼むぜ。やはり滲みを武器に使うのがこのレンズの特性を活かしやすいかな。
烏と電線と青空と薄雲と。電線のいびつな感じが絵画っぽくてお気に入りの1枚。色の種類が少なく被写体や周囲がごちゃごちゃしてなくシンプルが故に味わい深い。
映画のワンシーンのよう。レンズが泣いてる。泣きまくって目がかすんでよく見えないみたいな。これも好きな一枚。雰囲気が暗い写真の方が好きなのか?自分。
緑が美しい。でも物足りない。よし、取り上げる木漏れ日使って玉ボケ出すか。
うんうん、夜間のイルミネーションの点光源とか使いたいよね。夜行性ではないので夜の写真が少ない。逆に超朝方だから夜明け前の散歩で撮ればいいのに。
立体感ある。
誰もいないグラウンド。シチュエーションを活かしてストーリーを取り入れるとこのレンズの持ち味を引き出せるかも。
遠方に微かに見えるカップル。白い傘の角度と滲みがいい。よくぞ白い傘を持っていてくれた。手前のざわざわボケも大好き。やっぱシチュエーションとストーリーよね。
草花を撮るのと人を撮るのは少し似てる。別にこのレンズに限らずシチュエーションとストーリーだな、自分は。
これも好き。前ボケと後ボケ両方入るのもいいよね。別にそれだけではないが。シンプルだがこんな感じは常に割と好き。
割と好きなショット。いいレンズよね。でも個人的にはヘキサノン AR 57mm F1.4の方が好きかも。クセが強いから。
玉ボケカクついてるからF4か5.6とかかな。電子接点ないから記録に残らん。別にいい。それで。
こっちはヤンチャに開放でルンルン。
蝉氏も開放でルンルン。地面の中に8年いて地上に出て1か月の命だからな、儚いよな。だから精一杯大きな声で鳴いてメスを呼び寄せ交尾して子孫繫栄する。だから蝉取りとか虫取りは大反対派。動物虐待、無駄な殺生はやめましょう。草花をむしり取るのも大反対。草花も雄雌ある生命体です。本来は大人が子供に説く説法なのだが大人がわかっとらんので、まず大人へ説法しなければならない世の中が今の日本。戦後からおかしくなった。
心の底から綺麗な人間になりたい。
ただそこにいる。天命を全うする。尊い。人間は欲望や嫉妬、駆け引き、怒り、悲しみ、無駄なことが多すぎる。増えすぎた。恵まれ過ぎた。断捨離しよう。本当に大切なもの、本当に必要なものは意外と少ない。
まず家族や友達、恋人、職場で関わる人、店員、客、なんでもいい。自分が関わる全ての人々を家族のように大切にできたらきっと素晴らしい世の中になる。
写真を撮っていると無に近くなれるからいい。目に飛び込んできて感銘を受けたものにただピントを合わせてシャッターを切る。その繰り返し。
子供の目線だとベンチはでかい。
子供の目線だと地に生える草花が森のよう。
子供の目線だと木々なんて天国。
子供の目線だと公園は地球。
子供の目線だとどんぐりは宝石。
自分も昔は子供だった。
いつの間にか子供の頃嫌いだった己の利益だけを追求する大人になっていたのかなぁ。
美しい写真が撮れるともう少し生きていていいかなとも思う。
芸術は誰も傷付けない。芸術家を金儲けにしようとする連中が現れると芸術家が傷付く。自分で好きなものを表現したいんだ。頼まれてできない。私はそう。
セミの抜け殻がたくさんあった。嬉しくなった。あばよ。達者でな。
カメムシさんがとても美しかった。その背中の黒い宝石は飛行石ですか?
グルグルボケ、二線ボケ、どんぐりの背比べ。勝たなくていいんだよ。笑わせた者勝ちだよ。人を負かさずに人を幸せにしよう。
恋人どんぐりの喧嘩。顔を見て仲直りして。
私は一体今まで何をしていたのだろう。世界は素敵に溢れていた。世界が汚く見えたのは自分の心がすさんでいたからかもしれない。心を洗おう。
例えば君が僕だったら。
うまく生きるだろうか。例えば僕が君だったとしても、やはり君のようにうまくは生きられないのだろうか。
うまく生きられないならせめて自分の感性を表現したい。そう思って始めた写真。無我夢中で撮影して我武者羅に勉強してひたすらに時間とお金をつぎ込んできた。
お金に困っても写真を撮っていたい。そう思う。お金があっても写真を撮れないなら、それはつらい人生だ。
心を揺さぶられるものを美しく残したい。この手で。
確かにあるんだ、ここに、美しい命が、たくさん。そして、少しずつうまくなってきたんだ、写真が、それがうれしくて楽しくて、今日もカメラを離さない。
マニュアルフォーカスが楽しい。
父さんと母さんに幸せになってもらいたい。自分がいるとできない。でも叶えたい。
作例は以上。写真見返しながらセンチメンタルになった。まぁ流しといてください。写りの特徴をまとめる。
Konica Hexanon AR 58mm f1.2の写りの特徴まとめ
- ハイライトだけでなく全体的に繊細に滲む
- 丁寧なボケ
- バブルボケとまではいかないが大きな玉ボケ
- 前ボケのざわつく収差が優しい雰囲気を醸す
- 二線ボケ
- 条件によりパープルフリンジなど色収差あり
- 立体感
- ヘリコイド付きマクロアダプターで本来の性能を超えて寄るとボケがとろけていい感じ
- 中間距離の滲みが秀逸
- 色合いがニュートラルで扱いやすい
- 全体的に包み込みノスタルジックな世界にいざなうような感じがいい
まとめ
Konica Hexanon AR 57mm F1.2 AE筆者お気に入りのおすすめオールドレンズだ。筆者が購入した2022年5月時点ではもう少しあったが、2023年11月現在国内の玉数は少なくなっている。認知度が広まり銘玉の仲間入りを果たすは時間の問題だ。
今なら中古カメラ屋でも、まだ10万円以下で購入可能だ。コニカARマウントのレンズは総じて写りがいいのになぜか人気がいまいちで、まだマイナーな部類なので狙うなら今。今後の値上がりは必至だと思う。
今回のレビューは以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。