Planarとは Carl Zeissのレンズ設計士パウル・ルドルフが設計した対称型4群6枚ダブルガウス レンズ構成
Planarとは
Planar(プラナー)とは、1896年にCarl Zeissのレンズ設計士Paul Rudolph(パウル・ルドルフ)博士が開発した写真用の高速レンズで特許を取得して世界中で愛された伝説的標準レンズ。ルドルフ博士が設計したオリジナルPlanarのレンズ構成は4群6枚の左右対左右称型で、プラナーとはレンズ構成名を意味する。
Planarの逆光態勢が弱いという弱点はコーティング技術の発達により改善して人気が爆発した
Planarの初期バージョンレンズは非常にシャープだったが、多くの空気面とガラスの表面が原因でフレアが発生した。レンズコーティング技術が導入されるまで、画質はやや劣るがコントラストが高い4枚構成のTessar(テッサー)の方が人気があった。
戦後1950年代に入ると効果的なレンズ反射防止コーティング技術が発達し、逆光態勢が弱いというPlanarの弱点が改善された。これによりフレア耐性が大幅に向上したコーティング技術が施されたPlanarが誕生した。
中判用カメラ ハッセルブラッド2000 F Planar 110mm f2 は銘玉プラナー
これらのレンズは、1935年にOlexander Smakulaによって発明されたZeissの T* コーティング システムを使用していた。Planar型レンズの最大の武器は高速度のf値、いわゆるハイスピードレンズだ。
代表的なPlanar型レンズは、中判用カメラ ハッセルブラッドの2000シリーズや同200シリーズのPlanar 110mm F2.0だ。F Distagon 50mm F2.8 、F Planar 110mm F2、 F Sonnar 150mm F2.8(Lens Holic)など要チェック。