NOCTO TAMAPRICO 75mm F2.5 M42 Review作例 シャボン玉バブルボケ 改造オールドレンズ
NOCTO TAMAPRICO 75mm F2.5 M42 Review作例 シャボン玉バブルボケ 改造オールドレンズ。Meyer-Optik GorlitzのTrioplan100mmF2.8のように美しいシャボン玉バブルボケが出るオールドレンズとしては格安。確か3.5万円位でトリオプランの1/3程度の価格。たったガラス3枚で描く幻想的な世界観をとくとご覧あれ。
TAMAPRICO 75mm f2.5 M42改とは タマプリコ
TAMAPRICO75mmF2.5のレンズレンズ構成は3群3枚トリプレット型。アウトフォーカスに強い点光源やネオンなどの発光体を配置するとトリオプランのようなシャボン玉のようなバブルボケが出現する。単層コーティングなので逆光時に発生するフレアーやゴーストも楽しめる。
本レンズは元々プロジェクターレンズで絞り羽根が付いていない為、開放のみ撮影可能だ。銘板はNOCTOオリジナルでシリアル番号入り、無限遠は若干オーバーインフ気味に設定してある。また、M42マウントのヘリコイドアダプターが装備されていて、マクロレンズ並にメッチャ寄れる。
レンズはヘリコイド付きM42マウントアダプター装着済み→ヘリコイド付きM42マウントアダプターでSonyEマウントへ変換してカメラボディに装着したが、ヘリコイド付きマクロアダプターを2段重ねで装着してもさらに寄れるのは数センチ程度だった。マクロレンズとしても使える。
TAMAPRICO 75mm f2.5 M42改のレンズ外観レビュー
レンズの状態はとてもよかった。元のプロジェクターレンズ名を当てにいこうとNOCTO代表のOさんに尋ねたが企業秘密ということだった。残念。ロシア製のプロジェクターレンズだと推測する。
中華製Pixco(バシュポ)のヘリコイド付きマクロアダプターを装着している。Pixcoはニッチなマウントのヘリコイドアダプターを販売しているので非常に助かる。しかも操り出し量が多いのでかなり寄れる。繰り出し部分に塗られているグリスの量が多いのは気になるが…。
TAMAPRICO 75mm F2.5 M42改のスペックReview
- 製造メーカー:NOCTO
- レンズ名:TAMA PRICO 75mm F2.5
- マウント:M42改
- 開放最大絞り値:f2.5
- 最小絞り値:開放のみ
- 絞り羽根枚数:絞り羽根なし
- 最短撮影距離:0.31m~∞
- 重量:M42→NEXのマウントアダプター込み346g、改造レンズ本体219g(共に実測値)
TAMAPRICO 75mm F2.5 M42改の作例Review
撮影機材カメラはSonyのフルサイズミラーレスカメラα7C、レンズの素性を探る為、クリエイティブスタイルはNT、基本jpeg撮って出し。トリプレットは素朴で純情でいい。
jpeg撮って出し。
全体に薄いベールがかかったようなフレアーと淡い発色、ボケ具合、余計なものは写さない最小限の控えめで素朴な描写はやはり同じトリプレットのTrioplanに似ている。
たった3枚のガラスで描く世界観。
トリプレットは素朴で飾り気がない描写なので割と好き。
青りんごみたいだが違う。よくわからない木の実。
そう、この甘さと緩さがトリプレットの醍醐味。安らぐ。
素朴。プロジェクターレンズいいなぁ。
モノクロもハマる。
小さくてかわいい稲荷神社。過去その昔行われてきたお祭りを想像させる。
遊ぼうよねぇ。お祭りしようよ。
いつも神様に導かれる。
「素朴で優しい」以外の言葉が見つからない。
おみくじとシャボン玉バブルボケ。相当古いおみくじもそのままにしてあるところが優しい。
ありがとうさようならまた会う日まで。
まとめ
タマプリコの描写はトリプレットらしく解像度はそこそこで非常に優しくて素朴な描写で好感が持てた。開放のみの撮影となるがレンズは小型軽量でバブルボケが発生してかなり寄れるので気軽に遊べる貴重なオールドレンズだと思う。
しかも、ノクトのタマプリコはプロジェクターレンズを改造しているということなので、最初はバブルボケが出るプロジェクターレンズで有名なPentacon AV 80mm f2.8を改造していると思ったが、焦点距離もF値も違う。「Elmo」というプロジェクターレンズを改造しているかもしれないと勝手に推測している。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。