Canon Lens FL 50mm f1.4Ⅱ 第二世代Review作例 キャノン銘玉 激安おすすめ神オールドレンズ
Canon Lens FL 50mm f1.4Ⅱ 第二世代Review作例 キャノン銘玉 激安おすすめ神オールドレンズ。数千円で買えてクセ玉感満載のおすすめオールドレンズ。写りも素晴らしい。マウントがニッチな為、中古価格は1万円以下と非常に安価。レンズの写りは値段だけでは判断できないといういいお手本だ。
Canon FLはFDマウントアダプターが装着できる個体がある
FLマウントはニッチな市場でFDとはまた違うFL用のマウントアダプターが必要。しかしFL用のアダプターは市販の流通は非常に少ない。その為かFLマウントのオールドレンズの中古相場は非常に安い。
だが、ネタバレをすると、FDマウントアダプターが装着できるFLマウントのレンズが存在する。Canon純正のマウントアダプターを経由してライカLマウントに変換して、LMリングからのライカMマウントアダプターからのNEXで使用していたが、現在はPixcoのヘリコイド付きマウントアダプターで直に変換している。
写りの特徴
写りの特徴はピント面は非常にシャープで開放で僅かに優しく滲む。中央部の解像力は高く本来の最短撮影距離0.6mを大きく超えて23cmまで寄っても驚く程高描写。また、近接時のボケが非常に個性的で絵画のようにアーティスティックな描写。
ボケの暴れっぷりが激しくクセ玉感が満載で1万円以下で入手できるので非常におすすめだ。FLマウントのオールドレンズは非常にコスパが高い。
Canon FL 50mm f1.4ⅱ第二世代の外観レビュー
58mmではなく50mmでF1.4を達成。しかも最短撮影距離0.6m。1968年。ライカが詰む直前。
FLマウントはニッチなのでコニカARやペトリマウント同様中古相場はかなり安い。
最短撮影距離は0.6m。ヘリコイド付きマクロアダプターを装着して約0.23m。ただしこれはマウントアダプターの種類による。
Canon FL 50mm f1.4ⅱのスペック
- 発売年月:1968年(昭和43年)5月
- レンズ構成:6群7枚変形ダブルガウス型
- 絞り羽根枚数:8枚
- 最小絞り値:f16
- 最短撮影距離:0.6m
- 最大撮影倍率(倍):0.101
- フィルター径:58mm
- 最大径 x 長さ:65mm x 51mm
- 重量:340g
- 発売当時価格: 21800円
Canon FL 50mm f1.4ⅱのレンズ構成
レンズ構成はLeitzの初代Summicronで世界で初めて採用された空気レンズを取り入れ、同じくLeitz Xenon 50mm f1.5(後のSummaritでSchneider-KreuznachのAlbrecht Wilhelm Tronnierが設計)のレンズ構成の思想を取り入れているように見える。
8年後の1976年にLeicaからNoctiluxが発売されたが、本レンズCanon FL 50mm f1.4のレンズ構成と非常によく似ている。さらに、Noctiluxが発売される11年も前の1965年に発売されたKonica Hexanon AR 57mm F1.2のレンズ構成図はノクチルックスのレンズ構成図とほぼ一緒。マジかよ。
日本すごすぎ。
Canon Lens FL 50mm f1.4Ⅱレンズ構成図
画像転用元:canonカメラミュージアム
Leitz Leica Noctilux 50mm f1 レンズ構成図
Konica Hexanon AR 57mm f1.2 レンズ構成図
Canon FL 50mm f1.4ⅱの作例
撮影機材はSonyのフルサイズミラーレスカメラα7Ⅳ、何の気なしにFDマウントアダプターを装着して撮影していた。個体によってはFDマウントアダプターが装着できるようだ。レンズの素性を探る為、クリエイティブルックは基本NTで基本jpeg撮って出し。
個人的に接写時のボケ感の確認が最優先事項。大小いびつな玉ボケが四方八方へ乱れ回る。後ボケの暴れっぷりがかなりいい。クセ玉感満載だが計算された暴れっぷりに上品さが兼ね備えられていると感じる。
4000円ですこのレンズ。驚愕。好きだわ。
よき。
探せば数千円で数万円の写りのオールドレンズは手に入る。
オシャンな感じの前ボケを取り入れてピント面は緑の葉をシャドウで捉えてみた。jpeg撮って出しだがシャドウを少し持ち上げてもいいかもしれない。
マクロで集中してちょっと目が疲れたので、ちょっと引いて息抜きのショット。この冬の朝の空気感まで切り抜いたような雰囲気が好き。
中間距離の前ボケもいい感じ。
このショットまでちょっと引いて半休憩的な感じ。地べたの緑の雑草にピントを合わせ、虹ゴーストを軽く添える(料理かよ)。
また寄る。
クリーミーでドリーミーな食後のデザートをどうぞ(フルコース料理かよ)。キレたピント面ととろける前ボケ後ボケ。
最後に消化を促す緑茶をどうぞ(フレンチじゃなくて懐石料理だったのかよ)。
作例は以上。ももの数十分程度だったがとても楽しい試写タイムだった。
Canon FL 50mm f1.4ⅱの写りの特徴
- 玉ボケが美しい
- マクロで大小いびつな形の玉ボケが乱れ飛ぶ
- 滲みもある
- 発色は淡めでコントラストも程々
- 美しい虹ゴースト
- 逆光時に画面全体にフレアー出現
- 作例だけ見てレンズの値段とレンズ名を当てられる人は皆無という位値段の割にクセがあり面白い写り
- 好っきゃねん
まとめ
f1.4の割に鏡胴は少し大きめだが数千円では安過ぎるとても素晴らしいレンズ。5000円前後で買える超安い穴場キャノンのFLメッチャ好き。ある意味筆者大好きコニカのARよりおすすめかもしれない。今回のレビューは以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。