標準レンズの帝王CONTAX Carl Zeiss Planar T*50mmF1.4 は富岡光学製のオールドレンズ
標準レンズの帝王CONTAX Carl Zeiss Planar T*50mmF1.4は富岡光学製のオールドレンズだ。なぜか?備忘録としてわかりやすく簡単に解説する。最初に「標準レンズの帝王」とは大衆がそう呼ぶようになったとか本当に帝王だという話ではなく、発売当時メーカー(Carl Zeiss)が宣伝文句として自ら自負したキャッチコピーである。とはいえ、標準域オールドレンズの帝王として今なお君臨し続けているその描写は圧倒的に繊細かつクセ玉でありポートレートや花などの撮影などオールジャンルに活躍する伝説的銘玉であることに変わりはない。まずはカールツァイス財団傘下のカメラメーカー、カメラブランド「CONTAX(コンタックス)」について記述する。
CONTAX(コンタックス)の歴史
「CONTAX」は「Carl Zeiss財団」傘下のカメラメーカー「Zeiss Ikon(イコン)」のカメラブランドとして誕生した。CarlZeiss財団にはレンズメーカーとしてのCarl ZeissとカメラメーカーとしてのZeiss Ikonがあり、カールツァイスはカメラメーカーであるツァイスイコンにレンズを供給していたが、1971年にイコンはカメラ事業から撤退した為、カールツァイスが製造するレンズの供給先が途絶えた。新しいレンズの供給先として日本の「旭光学(現リコーペンタックス)」に提携を打診するが交渉不成立だった。カールツァイスは1975年に日本のカメラ製造メーカー「Yashica」と契約をしてカールツァイスのレンズを採用したCONTAX(コンタックス)として復活した。そして当時のヤシカの傘下には「富岡光学」が入っていた。よって、Carl ZeissのPlanar T*50mmF1.4は富岡光学製である。
まとめ
まとめると、Carl Zeissはヤシカと提携してカメラブランドCONTAXを復活させた。そして、そのCONTAXカメラのレンズとしてヤシカコンタックスマウントのPlanar T*50mmF1.4を販売した。そのレンズを製造していたのが富岡光学。富岡光学はレンズの製造を専門としていて各社にOEM供給していたので、レンズ名に「富岡」の名前は入っておらず他のレンズ名が記載されている。よって富岡光学製のレンズは一目で富岡光学製とわからない為ロマンがある。今回は以上。