PENTAX Macro Takumar 50mm f4 M42 Review作例 おすすめ神マクロオールドレンズ銘玉
PENTAX Macro Takumar 50mm f4 M42 Review作例 おすすめ神マクロオールドレンズ銘玉。例えばSuper Takumar 55mm f1.8が201gで本レンズが256g。等倍マクロでこれだけ小型軽量は神。
M42おすすめマクロ神オールドレンズ銘玉
焦点距離50mmでM42マウントの等倍マクロで重量256gという神スペックのオールドレンズ Macro Takumar 50mm f4。お気づきだろうか?等倍マクロでf2.8クラスだとピント面が薄すぎて何が写っているかわからないしピント合わせることすら困難だ。
そう、等倍マクロで主にマクロ側で使用する場合f3.5やf4スタートで充分なのだ。その分レンズが小さくて軽い方が持ち運びしやすくサブでバッグに忍ばせることも可能。
昔はマクロレンズという概念がなかったので「マクロ」銘が入っていないがマクロレンズ並に寄れるオールドレンズは数多くある。なのでマクロオールドレンズの定義は難しい。さらに、同じ最短撮影距離でも撮影倍率にもよって被写体がモニターやファインダーに写る大きさが違う。
例えば50mm f2、最短撮影距離0.3mというスペックで1/3マクロとハーフマクロの2つのレンズがあったとしよう。より被写体が大きく映せるのは後者のハーフマクロだ。調べても最大撮影倍率の情報が出てこない古いレンズもある。
屋内での物撮りなら50mm f4というスペックはちょうどいい。f値が明るいマクロレンズだと被写体というよりボケを活かす描写になる。物撮りは被写体を活かしたいので結局絞るのだ。よって、筆者は屋内物撮りは本レンズを使用し、アーティスティックなマクロ写真を撮りたい時はf値が明るめのマクロレンズを使用する。
そう、このようにどんな被写体をどのように撮りたいかによってどんなレンズが適しているか変わるのだ。
では本題に入っていく。
PENTAX Macro Takumarオールドレンズの種類 世代別違い比較
Macro Takumar 50mm f4
- Macro Takumar 50mm f4
- 製造年:1964~1966年
- マウント:M42
- レンズ構成:3群4枚Tessar型
- 絞り羽根枚数:8枚
- 最小絞り値:f22
- 最短撮影距離:0.2m
- フィルター径:49mm
- 重量:256g(実測値)
- 最大撮影倍率:等倍(1:1)
Super Macro Takumar 50mm f4
- Super Macro Takumar 50mm f4
- 製造年:1966~1971年
- マウント:M42
- レンズ構成:3群4枚Tessar型
- 絞り羽根枚数:5枚
- 最小絞り値:f22
- 最短撮影距離:0.23m
- フィルター径:49mm
- 重量:248g
- 最大撮影倍率:ハーフ(1:2)
Super Multi Coated Macro Takumar 50mm f4
- Super Malti Coated Macro Takumar 50mm f4
- 製造年:1971年~
- マウント:M42
- レンズ構成:3群4枚Tessar型
- 絞り羽根枚数:5枚
- 最小絞り値:f22
- 最短撮影距離:0.23m
- フィルター径:49mm
- 重量:248g
- 最大撮影倍率:ハーフ(1:2)
PENTAX Macro Takumar 50mm f4 M42 オールドレンズ外観Review
撮影機材Sony α7CⅡ、レンズはYashica Contax ML Macro 55mm f2.8。マクロタクマー50/4は本当に小さく軽くてお気に入り。プリセット絞り。f5.6~f9付近で絞り羽根が星形になるので玉ボケが星形になる。
M42はいいマウントアダプターがあるので助かる。
文字のフォントや色もかわいい。
グルっと1周。
最短撮影距離20cmからヘリコイド付きマクロアダプター装着してさらに寄れる。
最短撮影距離までピントリングを回して最長時のヘリコイドはこんな感じ。
ピント合わせは結構シビア。カメラは固定して体を前後させて合わせる感じ。寄った時はどのレンズでもそうだよね。
絞り羽根の開閉はスムーズで油染みもなし。コーティングはパープル。
後玉の方から。
レンズの光学もクリアで抜けている。
PENTAX Macro Takumar 50mm f4 M42 オールドレンズ作例Review
Sony α7CⅡ、レンズの素性を探る為、jpeg撮って出し。
エモいのよ。渋いのよ。お気に入りなのよ、スナップも全然いける。マクロレンズなので被写界深度は浅いが慣れる。あと、当然だが私はこんな風に罪のない草花をむしって撮ったりしない。誰かがやって落ちてた。むしろ手を合わせてお経唱えたよ。無駄な殺生はしてはいけません。
最短撮影距離。f4では物足りませんか?答えはNo。ちょうどいい。たんぽぽの綿毛。近寄ると宇宙やシナプスみたいで神秘的だなと思った。
引き。1960年代のレンズにしてはコントラストがやや高めで渋いかっこいい写り。ちょっとZeissっぽいか。と思ったらレンズ構成は3群4枚Tessar型。マクロレンズだし遠景はちょい緩いけどね。Macro Kilarもいいがマウントの問題と状態がいい個体数が少ない。
ここからは初試写した3月末の写真。SMCではないが逆光耐性はボチボチ。コーティング技術の進化によるものか。
葉が枯れ落ちた冬の木々は枝がむき出しになってエロい。同じ場所でも春夏と秋冬では全然世界観が違う。四季折々で逝ける(逝くな)。
たった2か月弱でこんなに雰囲気変わるのか。春で一気に生命が芽吹いて冬眠から覚める動植物たちもいて。
ただ日々が過ぎゆく中でその辺の四季を撮り続ける人生も悪くはないと思った日曜の昼下がり。
生きるのに意味なんていらない。産まれたから生きる。そして命を紡いでいく。子孫が途絶えるのは確かに悲しい。
生きとし生けるもの皆生命。一切衆生。
バイバイ。
写りの特徴
- コントラストが高くZeissのようにパキッと硬派に写る
- 発色も良好
- 被写界深度が浅く特にマクロ側で手持ちジャスピンは難易度高め
- 中間距離から遠景はボチボチ
- とにかく小型軽量で重宝する
おすすめM42マウントヘリコイド付きマクロアダプター
これがないとオールドレンズ遊びは始まらない。ヘリコイド付きマウントアダプター。
焦点工房「Shoten M42-S.E Macro」
- ピントリングに凹凸があって回しやすい
- ヘリコイドの繰り出し回転数が少ない割に繰り出し量が多いのでかなり寄って接写できる
- レンズとカメラボディと一体化する黒塗り金属製デザインがかっこいい
- プラスチック製のマウントアダプターはすぐに壊れるし繰り出す時に必要な回転量が多いので操作性が悪い
- 筆者はライカMとM42マウントのマクロアダプターは焦点工房一択
- 万が一初期不良があったらメーカーが対応してくれる
メルカリやヤフオクなど中古で購入したものは当然保証が効かないのでご注意を。
まとめ
初試写の日は強風で草花がブンブン揺れてたので寄りはジャスピンの作例少なくて申し訳ない。また撮る。今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。