Nickel Elmar 50mm f3.5 Review作例 ニッケル全回転4番ロング ライカLマウントオールドレンズ
Leitz Nickel Elmar 50mm f3.5 Review作例 ニッケル全回転4番ロング ライカLマウントオールドレンズ。旧エルマーではなく新エルマー。
Leitz Nikel Elmar 50mm f3.5 L39 レンズ外観Review ニッケル全回転4番
まずはレンズの外観から。鏡胴が短くない以外は旧エルマーの条件を全て満たしてるのだが、まぁ新エルマーだ。
絞り羽根が固着して完全に開かない。開放がf4かf4.5か?むむぅ…。ジャンク品。
旧エルマーが欲しいけど全回転は使いづらいんだよな。
戦前ノンコートは優しい写りで好き。
多少のクモリはいいんだ別に。レンズも人間もそれなりに年を取るから。
激動の時代をくぐり抜けてきた戦前レンズは感慨深いよな。
歴史と人物の郷愁に浸る。
このノブの形は旧エルマーの条件を満たしているがロングなので新エルマー。
試写後レンズを物撮りしていて気付いたが、レンズ鏡胴傾いてないか?返品だなこりゃ。
絞り羽根の固着とレンズの傾きがなければ…。て、問題多いかw
この前玉側面のギザギザも旧エルマーと新エルマーの見分け方の1つ。
あとフォントも一応ね。
新エルマーと旧エルマー
本レンズはニッケル全回転4番ロングなので旧エルマーではなく新エルマー。やはり全回転は使いづらいので操作性重視なら新エルマー。旧エルマーはゲルツのゼントリンガーガラスを使用していて本数も少なく希少。ゲルツはツァイスに吸収合併されて、Leitzは仕方なくZeissのSCHOTT社が製造するガラスで再設計したものが新エルマー。
旧エルマーと新エルマーの見分け方とレビュー作例はこちら。で、試写行ってきました。
Leitz Nickel Elmar 50mm f3.5 L39 作例Review ニッケル全回転4番
Sony α7CⅡで撮影。ライカはエルマーに始まりエルマーに終わる。鏡胴傾いていると知らずに撮影したが、やはりエルマーは見ごたえのある写りだ。ライカの最大の魅力はレタッチが不要なところ。マジ。
焦点距離別50mmで開放f3.5でノンコートオールドレンズの絶妙な写りの渋さ。やはり戦前ノンコートはいいな。現行レンズでは表現不可能な素朴な優しさがある。絵画的だよね。
試写した時期は真冬。春が待ち遠しい季節だった。季節の移ろいは早い。毎日を大切にしたい。毎日が生まれてきた記念日。父母やご先祖様に感謝して生きよう。
100年近く昔のレンズの描き方のレベルの高さを見ると、カメラと共に当時でほぼ完成していて、あとは新硝材の発見やコーティング技術の進化、細かな改良を加えただけ。
しっとりと丁寧に描く。Tessar型Elmarの描写は上品で見ていて飽きない。
モノクロの諧調の連なりがいい。柔らかくて優しい。これだよ戦前オールドレンズの醍醐味は。
冬の空気感。
若干グルグルボケの兆候あり。発色は良好でカラーバランスもいい。戦前ニッケル侮れん。
まとめ
やはり戦前ノンコートの特にモノクロの柔らかく優しい素朴な描写は秀逸。使ってる硝材も地球にあるもので地球の恵み感満載でたまらない。が、やはり全回転は使いづらい。昔旧エルマーにこだわっていたが、コレクションではなく実用なら新エルマーでいいと思った。やはり半回転は使いやすい。旧エルマーは実用向きではなくゲルツのゼントリンガーガラスを使用した希少な伝説の銘玉を所有する欲を満たすレンズだと再認識した。
で、後日、半回転で鏡胴の長さと重量が3番と同じ1番のニッケルショートの旧エルマーを見つけて買った。新宿の某北村写真機店(某の意味ない)が旧エルマーと言うんだから間違いないでしょ?旧エルマーのレビュー作例はこちら。
今回は以上。作例は参考にしてみてほしい。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。