MC Rokkor-PF 58mm f1.4 review作例 滲みバブルボケ虹ゴーストがエモい銘玉神オールドレンズ
MC Rokkor-PF 58mm f1.4 review作例 滲みバブルボケ虹ゴーストがエモい銘玉神オールドレンズ。通称緑のロッコール。最初に言うが筆者がメッチャ好きな描写。数千円で買えたらありがたみがないが、作例を見て「ライカの貴婦人(Summilux 50mm f1.4)で撮った。」と言って誰が「いや、これはロッコールでしょ。」と気付くだろうか。もちろん独特の虹ゴーストは別にして。
ミノルタ独自のMD(SR)というマイナーなマウントのおかげで中古価格は1~2万円と安いが性能は抜群でコスパは非常に高い。数千円からあるが結局失敗して買い直しは面倒なのでレンズの状態と写りを見極めよう。
MC Rokkor-PF 58mm f1.4とは レンズ構成とコーティング
レンズ構成は5群6枚の変形ダブルガウス。MC Rokkor PF 58mm f1.4が発売された1966年当時はf1.4のレンズは7枚で構成されているものがほとんどだったが、本レンズはたった6枚で構成されている元祖ダブルガウス型レンズのPlanarと同じ枚数だ。
緑のロッコールの由来は戦時中トップシークレットだったアクロマチックコーティング。アクロマチックコーティング技術は戦時中に軍事兵器として使用されていてトップシークレットで民用では公開されない特殊な技術だった。アクロマチックコーティングを実用化したのはロッコールが世界初だった。本レンズは2層のアクロマチックコーティングが施されていて発色は濃厚。
MC Rokkor-PF 58mm f1.4 ロッコール「PF」の意味を解読
「P」「F」いずれもレンズ構成を意味している。1文字目のPは群数、2文字目のFは枚数を表している。
群数は、3=トリプルTriple、4=クワッドQuadruple、5=ペンタPenta、6=ヘキサHexa、7=セプトSept、8=オクタOct、9=ノナNonaの頭文字が割り当てられている。
レンズ群数
- T 3群
- Q 4群
- P 5群
- H 6群
- S 7群
- O 8群
- N 9群
枚数は3~12枚でCから順にアルファベットが割り当てられている。
レンズ枚数
- C 3枚
- D 4枚
- E 5枚
- F 6枚
- G 7枚
- H 8枚
- I 9枚
- J 10枚
- K 11枚
- L 12枚
よって「PF」は5群6枚のレンズ構成。
MC Rokkor-PF 58mm f1.4のスペック
- レンズ名:MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm f1.4
- 発売年 1961年
- マウント:Minolta SR (MC/MD)
- 最小絞り値:f16
- 最短撮影距離:0.6 m
- フィルター径:55 mm
- レンズ構成:5群7枚(多分ダブルガウス型、情報が少ない為知ってる方いたら教えてください)
- 絞り羽根枚数:6枚
- 重量:283g
- 中古価格:7000円~20000円
MC Rokkor-PF 58mm f1.4 オールドレンズの外観Review
中古相場7000円~25000円位。緑のロッコール。
MC Rokkor-PF 58mm f1.4 オールドレンズの作例Review
撮影機材カメラはSonyのフルサイズミラーレスカメラα7C、RAWストレート現像。撮影は2022年1月下旬。
エモい。冬の澄んだ空気感と気温や乾いた湿度が伝わってくる。
虹ゴーストの作例。こんな感じでド派手に発生するので邪魔な時もある。
筆者は個人的にこのゴーストはあまり好きではない。
バブルボケに近い輪郭が美しい玉ボケが発生する。
こんな感じ。距離を変えて様子を探ってみよう。
周辺はややレモン型になるが美しい玉ボケ。
神社もサマになる。フレアーが美しい。描き方も優しい。「発色が濃厚」と言ったのは誰だ?
好きだこのレンズ。
やばい。なぜこんなにいいレンズを持ち出さない…。いや、良すぎてつまらなくて「もっともっと」と沼へ入っていったのか自分。
この作例も好きだ。
おみくじが泣ける。
ノスタルジックでエモすぎる。
2線ボケあり。f1.4だけあってボケは大きい。滲みが美しい。
たまたま置いてあったビン。フレアーや滲みがライカズミルックスの貴婦人を彷彿とさせる。
滲みが秀逸。そりゃライカが「ミノルタさん、協業してくれませんか?」と頼む訳だ。
エモすぎる。今回の作例で一番好きかも。というか天然で芸術的な古民家の持ち主がセンスある。
空を撮るだけでこんなにエモいぜ緑のロッコール。黄味がかったベールもノスタルジックで最高にエモい。アンジェニューかよ。
MC Rokkor-PF 58mm f1.4 オールドレンズで実写した写りの特徴Review
- エモい滲み
- バブルボケに近い美しい玉ボケ(周辺はややレモン型)
- 発色は濃厚と誰が言った?淡いぞ
- コントラストはやや高いがコテコテしていない
- 透明で薄いベールがかったような品のある空気感
- 画面全体を覆うフレアー
- ほぼ平行に複数本発生する特殊な形状の虹ゴースト
- 開放は解像力を捨ててノスタルジックで芸術性の高い描写を求めている
- ライカとアンジェニュー(もしくはZeiss Jena)のいいとこ取り
- 単に高描写を求めるのではなくアートとして昇華してる
まとめ
このようにMinoltaのMC Rokkor-PF 58mm f1.4は非常に優秀な収差が残っている標準域オールドレンズだ。マウントはマイナーなMD(SR)だが1~2万円で状態がいい個体を入手できるのは奇跡に近い。周囲とかぶりやすいタクマーやヘリオスを避けて虹ゴーストやフレアー、滲みなどのオールドレンズらしい収差を味わいたいなら本レンズを選択肢に入れるのも面白い。
今回のレビューは以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。