Meyer Gorlitz Primoplan 25mm f1.5 Review作例 シネレンズCマウント2.5cm
Meyer Gorlitz Primoplan 25mm f1.5 Review作例 シネレンズCマウント2.5cm。本レンズは1935年に登場した16mmムービーカメラのBOLEX 16H Leader用の交換レンズとして供給されたシネマ用オールドレンズだ。
Primoplan 25mm f1.5 Cは謎に満ちたシネマ用オールドレンズ
シリアルナンバーは998009で1940年製と推測される。Hugo Meyer Optik Görlitz シリアルナンバー製造年代年表はこちら。情報は非常に少なく謎に満ちている。筆者が所有しているレンズが製造されたのは第二次世界大戦に突入した直後だが、この時代のMeyerのレンズの作りは精工で所有欲を満たしてくれる。レンズは手乗り文鳥より小さく重量も非常に軽いが見た目よりズッシリと重い。
Primoplan 25mm f1.5 Cのスペックとレンズ構成Review
- 1935年発売H-16 16mm Movie Camera用シネマレンズ
- 製造メーカー:Meyer Gorlitz
- マウント:Cマウント
- 最小絞り値:f16
- 最短撮影距離:0.45m
- 重量:実測145g
Primoplan 25mm f1.5 Cのレンズ構成
レンズ構成は下記のように4群4枚Ernostar型でTriplet発展型と見られる。シネレンズだけあって写りは非常に優秀でMeyerらしい滲みと独創的なボケが幻想的でアーティステックな描写だ。
画像転用元:M42 Mount Spiral
Primoplan 25mm f1.5 Cのレンズ外観Review
Kino Plasmat 25mm f1.5 Cで撮影したのでドゥルンドゥルン(語彙力)
被写体のカメラはOlympus E-P7、M4/3。
これはKern Switar 15㎜ f1.8 H16RXで撮影したと思う。すごい光量落ちだ。まぁ照明も暗いんだけどね。
Primoplan 25mm f1.5 Cの作例Review
とりあえず自宅で試写。深夜。Olympus PEN EP-7で。被写体のレンズはHugo Meyer Kinoplasmat 25mm f1.5 C。どっちもメイヤーのシネレンズ。マクロアダプター装着できないから最短撮影距離は0.45mでこんなもん。
キノプラズマートはMマウント改造済みを購入。
で、外出して試写。
今回はOlympus EP-7の初試写でもありMFのピント拡大からシャッター半押しで戻らなくアップアップだった。
雰囲気最高。シネマチック。そうか本物のシネレンズだ。低彩度低コントラストとハイライトの滲みが最高。
ベビーカーの子供がお茶目に目隠ししてくれた。
プリセットを色々試してみた。
渋谷のスクランブル交差点。
なんでもない日常。多分こういうなんでもない日常が最上級の幸せなんだろうな。
幽霊かよ。
ハイライトの滲みがマジでエモい。
映画のワンシーン。
黄色のピカチュウと、緑のピカチュウもいるんだね。
皆どこへ行く。
プリセット変えて3枚。
皆生き急いでどこへ行く。
ゆっくり無駄をいっぱい楽しめるようになりたい。
バイバイ。
Primoplan 25mm f1.5 Cの写りの特徴Review
- ハイライトの滲みがエモい
- 全体の雰囲気が優しくてさすがシネレンズ
- マイクロフォーサーズで周辺減光ともとれる若干のケラれ
- イメージサークルはいっぱいいっぱいだが描写は優秀
- いつものSony α7cⅡではないので比較が難しい
Hugo Meyer Optik Gorlitzの標準オールドレンズのレビュー作例記事まとめ
戦前のHugo MeyerとMeyer Gorlitzは同じガラスを使用しているが、戦後の「Optik」が刻印されたレンズは違うレンズを使用している。戦後直後はコーティングが施されているとはいえ、戦前のガラスの方が作りや性能はよく、写りもレトロでエモいので好みだ。
さらに、1960年代後半に半官半民のPENTACONに吸収合併されるが、その頃の標準域ダブルガウスレンズもある。写りを比べてみてもいい。辿りやすいように古い順にリンクを貼っておく。標準域レンズに絞った。
- Hugo Meyer Kino Plasmat 25mm f1.5 C
- Meyer Optik Gorlitz Primoplan 58mm F1.9V EXAKTA
- Meyer Optik Gorlitz Domiron 50mm f2 EXAKTA
- Meyer Optik Gorlitz Oreston 50mm f1.8 前期ゼブラ M42
- Meyer Optik Gorlitz Oreston 50mm f1.8 後期ゼブラ M42
- Pentacon Prakticar 50mm f2.4 MC M42-L39改
- Pentacon auto 50mm f1.8 Multi Coating(赤) 前期 feet赤
- Pentacon auto 50mm f1.8 Multi Coating(白) 後期 feet緑
まとめ
Meyer Gorlitz Primoplan 25mm f1.5 Cは評判通りエモい写りが魅力だった。次はいつも使っているSony α7CⅡで撮影したい。今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。