Light Lens Lab 50mm f1.5 Z21 先行レビュー作例 アンジェニューS21オールドレンズ復刻 焦点工房
Light Lens Lab 50mm f1.5 Z21 先行レビュー作例 アンジェニューS21オールドレンズ復刻 焦点工房
P.Angenieux 50mm f1.5 Type S21の復刻レンズがLight Lens Lab Z21。このZ21の日本国内の正式販売代理店である焦点工房からプロトタイプを拝借したので販売前の先行レビューを行う。S21世界限定600本購入はこちら。
Light Lens Lab 50mm f1.5 Z21 Prototype
中国のLight Lens Lab社がアンジェニューのS21の復刻版を開発すると2024年5月に発表して早1年。プロトタイプが完成し、販売用のレンズも量産されて着々と販売体勢を整えている。
レンズは最高の品質管理と許容範囲の元で限られた数量を手作りで組み立てている。 レンジファインダーカメラでも使用できるよう距離計連動している。
まず、P.Angenieux 50mm f1.5 Type S21とは何か?これを知ってた方がこのレンズの価値がわかるしテンション上がるので簡単に知っておこう。
Light Lens Lab 50mm f1.5 Z21 スペック
- 製造メーカー:Light Lens Lab
- 販売メーカー:焦点工房
- レンズ構成:4群6枚ダブルガウス型
- 絞り羽根枚数:10枚
- 最短撮影距離(MFD):0.7m
- マウント:ライカM
- 伝説の50mm f/1.5「S21」への復刻 オマージュ
- レンダリングパフォーマンスの改善により、オリジナルの要素設計とパフォーマンス特性を忠実に再現
- より厳しい公差とより正確な距離計フォーカスを実現する新開発の距離計フォーカス機構
- デジタルセンサーで最大44 x 33mm のフレーム範囲をサポートし、元の設計に大幅な変更を加えた
- 軽量アルミニウム合金ボディ構造
- 50mm f/1.5「Z21」専用に設計された、自社製造のランタニドをレンズに注入
- クローム仕上げの高光沢ブラック塗装モデルもあり
LAB社で自社開発したランタニド(希土類元素(金属))をガラスに注入してガラスの屈曲率を設計しているようだ。レンズ構成はTaylor & Hobson社 Reeが設計したOpicに似ている。Opicはハリウッドを座巻した伝説のシネレンズSpeed Panchroの原型となった4群6枚ダブルガウス型のレンズだ。
しかもアンジェニューはシネレンズが得意だったのである意味スピードパンクロ(f2)の復刻と考えられなくもない。ロマンの沼が深い。
Light Lens Lab 50mm f1.5 Z21 レンズ外観
お待ちかねZ21のプロトタイプ。2025年10月現在焦点工房公式サイトから購入できるようになってます。ビジュアルがかっこよすぎる。オールドレンズフェス会場で試写させてもらった時も思ったがカメラに装着してるとメッチャ目立つ。かなり周囲の視線を感じた。他の人が装着してても目立つと感じた。外観が目を引く。
プロトタイプNoは003なので世界に3本?不明だが現在日本に1本らしい。美しいパープル系のマルチコーティングが施されている。
Light Lens Lab Z21。最初見た時にローレットのギザギザのラメが少しきついかなと思ったがオールドレンズフェスで色んな人が触った為かこなれていい感じのいぶし銀のテリになってきた。
アンジェニューの外観に中國製のロゴが何とも不思議。面白いなぁ。いい時代だ。
レンズを正面から。銘盤はこんな感じ。プロトタイプNoは003なので世界に3本?不明だが現在日本に1本らしい。
Leica M-Monochrom typ246に装着。距離計連動してる。ビジュ最強。
50mm f1.5で6枚ガウスという点に誰も触れてないが海外ではやはり6枚ガウスで50/1.5はスゲェと話題。
Light Lens Lab 50mm f1.5 Z21 レンズ構成図
復刻版Z21のレンズ構成図が見当たらなかったのでオリジナルS21を参考。f1.5で6枚ガウスは非常に珍しい。S21レンズ構成図の画像転用元:滲みレンズ
Angenieux 50mm f1.5 S21 Optics
で、伝説のシネレンズSpeed Panchroの原型スチル用レンズOpicのレンズ構成に非常に似てる。Opicは2群張り合わせ面2枚目の内側がフラットだがS21は膨らみ球面になっている。これがS21の「S」の語源「Spherical(球面)」を意味している。
Taylor & Hobson H.W.Lee Opic Optics
普通50mm f1.5(f1.4)ガウスのレンズ構成は7枚。最後群の後玉を分割したものが多い。これは1960年台や1970年代に入っても同様。下記はライツクセノンだがSummaritも貴婦人もヤシコンプラナーf1.4もSuper-Takumar f1.4も同様。
Leitz Xenon 50mm f1.5 Optics
ただ1つ例外がある。それはCanon 50mm f1.4 LTM。ガラスが非常に分厚いので唯一無二の異端と言える。コスト度外視してる。すげぇぞキャノン。クモリ玉多いが中古で1万円台、2万円以下で買えるし。ちなみに、S21は1953年発売でCanon f1.4は1957年発売。
Canon 50mm f1.4 LTM Optics
という訳で、いかにZ21(S21)のレンズ構成が特殊か解説しました。ではお待ちかね作例をどうぞ。参考になればと思い、いつものようにjpeg撮って出し。
Light Lens Lab 50mm f1.5 Z21 作例
Sony ILCE-7、クリエイティブスタイルはNTとBWのjpeg撮って出しで写りの素性を探る。初代α7はセンサーが薄くて写りがよく残存収差が綺麗に出やすい。この時代の時代が終わりかけCCDとCMOS初期の頃のカメラが神。後半はLeica M Monochrom typ246。
Sony ILCE-7(初代α7)。雨上がりからの晴れた日曜の早朝。朝日につられてZ21プロトタイプと共に試写。グラデーションが非常に美しい。暖かみがある描写。確かf5.6。
モノクロでもシックで味わい深い描写。
開放で朝日の向こう側の銀河系の裏側を写す気持ちで。向こう側写って数百メートル先の建造物がボケたか。
個人的に最近普通に撮るとこんな渋くなってしまい申し訳ない。もっと万人ウケするわかりやすい作例も今度撮ってきます。
いつも通り。レンズの味わいを確認しながら瞑想モードで試写。
きっと健康で平和に生きていられるだけで最上級に幸せなんだろうな。神様ありがとう。神様は人類の創造神。そう、自分にとっての神様はあなたの両親。
後ボケが思ったよりはグルグルしない。6枚ガウスで50mm f1.5というスペックなのでもっと暴れると思ったらガウスというよりゾナーっぽい。ピント面周辺は甘々ガウスで後ボケSonnar?っぽく感じた。オリジナルS21を試したい。
朝5時くらいですからね。薄暗い。f8くらい。シャドウの描き方が丁寧。よく忠実に復刻してると思う。オールドのよさが出てる。絞ってもコントラストが高くなり過ぎない。Summaritより相当使いやすい。
ピントは無限遠。で被写体をボカす。
空気がきれいな朝だった。虫や鳥が鳴いていた。都会のど真ん中、川の土手沿い。
f5.6。最短撮影距離0.7mからの焦点工房L.M-S.E Macro EX(ヘリコイド繰り出し量6mm)でMAXに寄る。
開放f1.5。初代α7は特に寄った時に写りが安定しない時があって面白い。常識でいうとこれは失敗。でも好き。露出オーバーみたいな雰囲気。
常識でいうとこっちが正常。でもさっきの方が滲みもよく出ていてエモい。でもこれはこれでいい。
マクロで朝日と雑草で遊ぶ。
自分の場合被写体は何でもいいんだ。いつも試写と練習とレンズの特徴を探るテイスティング。
楽しい。やっぱ初めて使うレンズの試写が好きだ。
ね?玉ボケがゾナーっぽいの。
次は2回目の試写でLeica M-Monochrom typ246 CMOSで撮影した作例を紹介する。オールドレンズフェス2025春 彩夏子さん (X:@soramame375)
慣れない買ったばかりのレンジファインダーでポートレートでモデルさんを撮影するのは初だし屋内だしレンズは発売前のプロトタイプだし緊張したし。
柔らかく温かみがあって優しい描写。銘玉復刻はかなり本気でオリジナルの描写に似てると思う。
フェスの会場外。f1.5でスナップするとこうなるのか。クセになったらどうしよう。そういえばSummaritでスナップした時もメッチャよかった。
やべぇ時代と時空を超えた。エモいが過ぎる。
後日近所で試写。Z21(S21)らしい後ボケ。引き続きtyp246。
S21かZ21か区別不能だと思う。再現性ハンパない。
この描写力。現行では出せない味わい。とはいえレンズは復刻。かなり忠実に再現してると思う。
開放f1.5
絞ってf5.6
開放f1.5
絞りf8
カメラによって写りが変わる。この世界観。復刻レンズで撮ったとは思えない味わい深い描写。圧倒的世界観。
大画面モニターで見るとわかるが鳩が二羽写っていてしっかり解像している。トリミングしてアップしてもいいな。鳥だけに。
50mm f1.5というスペックの割に操作性がよくて使いやすい。元祖は一眼レフカメラ用に設計されたレンズだが、レンジファインダーでもレンズが左手で持てる大きさなので安定感があった。
絞って逆光でシャドウを潰してシルエットを残す。木はセクシー。
Light Lens Lab 50mm f1.5 Z21 使って気付いたこと 操作性
Z21を使っていて気付いたこと。無限遠の次の目盛りが10mなので50mm f1.5というスペックの割にスナップでピント調節が容易。さらにレンズがそこそこ大きくレンズを手で掴んでホールドできるので思ったより総合的に操作性がよかった。
まとめ
写りはアンジェニューのS21という銘玉、神オールドレンズのシネマテイストをできるだけ忠実に残して見事にオマージュしていると感じた。
1本しかないプロトタイプを貸し出してくれた焦点工房の担当者様の優しさに感謝。ありがたくティスティングさせて頂きました。
今回は以上。本日も素敵なカメラライフをお過ごしください。












































