Ricoh Auto Rikenon 50mm f1.7 Review作例 M42マウント富岡光学製オールドレンズ
Ricoh Auto Rikenon 50mm f1.7 Review作例 M42マウント富岡光学製オールドレンズ。XR Rikenonの先代モデル。英語圏で検索してもネットで情報が非常に少ない。1967年に発売されたSINGLEX TLSの標準レンズらしいが、リコーのHPを見ると標準レンズは55mm f1.4と記載されている。
富岡光学製との噂もあるが定かではない。和製ズミクロンで有名なF2と大口径F1.4の間に挟まれて話題に上がることが少ない本レンズ、そりゃアングラ思考の筆者は気になった訳だ。
Auto rikenon 50mm f1.7 富岡光学製のスペック
- 販売メーカー:Ricoh
- レンズ構成:4群6枚ダブルガウス型
- マウント:M42
- 絞り羽根枚数:6枚
- 最短撮影距離:0.5m
- フィルター径:52mm
- 重量:実測234g
Auto rikenon 50mm f1.7 富岡光学製のレンズ外観Review
前玉アンバー系で後玉シアン系のコーティング。富岡だぜ(多分)。
良玉に当たると嬉しい。
50mm f1.7というスペックの割に決して小さくはない。気合入れて贅沢な作りのメーカーの顔となる勝負レンズと見た。
金属鏡胴で高級感がある。
最短撮影距離は0.5mなのでヘリコイド付きのマクロアダプターを装着するとマクロレンズ並に寄れる。
ヘリコイドのトルクもねっとりしているので、高価なグリス使ってるんだろうな。
絞り羽根も美しいし、外観は使用感あるのに光学がメッチャ綺麗なので前オーナーがいかに大切に使っていたかわかる。
非の付けどころがない。
引きがいいんだよな筆者。
Auto rikenon 50mm f1.7富岡光学製の作例Review
とりあえずゴースト確認したくてベランダで試写。この芸術的な虹ゴーストを見ると富岡光学製かなと思ってしまう。
自宅の観葉植物に寄ってみる。描き方が丁寧でまったりしっとりした描写。ボケもいい感じ。やはり富岡さんちの子か?
オールドレンズの個体によるが水彩画や水墨画を思わせる描写がたまらない。やめられない。
オールドレンズのエモい描写は脳に栄養を与えてくれる。曇り空でもこれだけ虹ゴーストが発生する。
ごめんレタッチした。
非常に柔らかくて優しい描写。現行レンズでは絶対に出せない幻想的な世界観。多分開放。
モノクロもよき。
自然や動物の心は美しいのに人の心はどうして醜いのだろう。
心が綺麗な人もいるけどさ。疲れちゃうよね。
バイバイ。
Auto Rikenon 50mm f1.7 M42写りの特徴まとめ
- 開放でハイライトの美しい滲み
- 円環の虹ゴースト
- フレアー
- 絞っても過度に硬くなり過ぎず水彩画の様な描写
- ポートレートや風景、スナップ撮影に向いてる
- 富岡製の芸術的で独創的な描写が堪能できる
まとめ
Ricoh Auto Rikenon 50mm f1.7 M42の写りの特徴は往年のライカのような優しく柔らかい描写だが絞るとコントラストが上がりシャープネスで渋い描写になる二面性があるので開放でハイライトの滲みやフレアーやゴーストを交えてポートレート、絞って風景やスナップ撮影なんていう使い方もできる。
美しい滲みや虹ゴーストはさすが富岡製と唸る。絞っても過度に硬くなりすぎないのでオールドレンズらしい収差や写りが堪能できるので、狙っている方は中古で状態のいい個体に巡り合えたら即Getが吉かも。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。