Yashinon DX 40mm f2.8 Review作例 マウントL改造 ヤシカエレクトロ 富岡光学製オールドレンズ
Yashinon DX 40mm f2.8 Review作例 マウントL改造 ヤシカエレクトロ 富岡光学製オールドレンズ。1970年代に発売されたヤシカエレクトロ35MCに付いていたレンズをくり抜いてマウント改造したもの。
Yashinon DX 40mm f2.8 マウントL改造のレンズ外観Review
マウント改造後のレンズの重量は86g。チープだろ?チープなんだよ。よくできたおもちゃなんだよ。
往年のライカが工芸品のようにカメラやレンズを真鍮削り出しで製造していた姿勢とは真逆。鏡胴もレンズもオールプラスチック!
OEM製造していた富岡光学はクライアントから受けた依頼を忠実にこなして製造するだけ。しかし、コストを度外視したこだわりのレンズも見たかった。
まぁでもそれが後のヤシコンプラナーだったり、要するにZeissとヤシカが協業していた頃に生産していたレンズかな。というか他にも各メーカーでOEM製造していた銘玉あるよね。
Chinon、Rikenon、Mamiya Sekor、Revuenon、富岡ダブルネームのTominonとか。あと富岡OBが木下光学でレンズ作ってるよね。でも今はヤシノンDX40/2.8の話ししてね。
結構使い込んでボロボロ感ある。たくさん使ったんだなぁ。どんな被写体を撮っていたんだろう。
捨てられなくてよかったね。使ってあげる。うちに来てくれてありがとう。
チープさが愛おしくなったのは成長(変態)した証拠?
Yashinon DX 40mm f2.8 マウントL改造の作例Review
Sony α7CⅡでクリエイティブルックはNT、BW、FLのjpeg撮って出しでレンズの素性を探る。
クッソエモくて脳汁洩れた。周辺減光もエモい。
絹のように柔らかくて優しい。
ヤバすぎる。チープでトイっぽくてフィルムっぽくて昭和レトロ感満載な写りに脳汁ブシャー。
のどかだった。
FLにしてみる。コントラストが付いて雰囲気がガラッと変わる。彩度とコントラストが低い写りもいいが、これはこれでいい。
映画の世界に迷い込んだか?絵画っぽくもある。今回の引きの作例で一番好きかも。
時空をワープ。最近はタイムリープというのか?
ヘリコイド付きマクロアダプター装着して最短撮影距離は35~40cm位かな。
今回の寄った花の作例ならこれが一番好きかも。
これもいい。
咲く前か枯れかけか散った後が好き。情緒。満開に情緒はない。
あ、これも好き。
ボケが油絵っぽい。
実はね、タネ明かしすると、カビレンズなんだ。すっげーいい写りするでしょカビレンズ。そうなのよ。何度か実体験済み。
構図とメッセージ的にはこれが一番好きかな。
この作例でシュナイダーのシネクセノンの描写に非常に似てると感じた。
これも。
これがCine Xenon 50mm f2。こうやって改めて比較するとちょっと違うか。シネクセノンの方が発色が濃厚で解像度も高くコントラストの付き方もよくて高描写。まぁカメラボディも違うが。
ヤシノンに戻る。やはりヤシノンの方があっさりしてるね。シネレンズは映画スクリーンを長時間見ていても目が疲れないようにあっさり目の描写なのだがカビレンズと比べるとね。
昔風に悪く言うと眠い画か。現代風によく言うとエモいか。
じゃあエモいで。すすき。
撮って出しだがハイライトもシャドウも程よく粘ってくれている。
作例は全て開放。なぜなら絞り羽根動かないから。元々2枚らしい。ヤシカの会社の経営状態がよくなかったことが要因か。この頃オイルショックがあったしドイツのカメラメーカーも続々吸収合併されてたし。ライカもウィルドに買収された頃。
川の水が澄んでいて。
この水面に反射する太陽の光源の拾い方と怪しいゴーストはもろカビの影響っぽい感じよね。
カビっていいんだよ~。天然のエフェクト効果。
カビは生きてるからね。レンズがおうち。コーティングが大好物らしいよ。国産のコーティングのがうまいって。原料なによ。
カビゴースト。アンジェニューかよ。
カビフレアー。アンジェニューkayo。
Yashinon DX 40mm f2.8 マウントL改造で実写した感想と写りの特徴Review
- レンズの作りも写りもチープでエモい
- ピント面の薄っすら滲みはレンズのクモリかカビか
- 周辺の結像甘い
- 虹ゴースト、シャワーゴースト、フレアー
- 解像度とコントラスト、彩度は共に低めでエモい
- Sony α7CⅡのクリエイティブルックFLでハマった
- 雰囲気優先でフィルムっぽいレトロな描写がエモい
- カビゴースト、カビフレアーがアンジェニューっぽい
- チープでトイっぽくてフィルムっぽくて昭和レトロ感満載な写りに脳汁ブシャー(語彙力)
- 富岡光学のカビレンズという新たな性癖に目覚めた
- かよちゃん
まとめ
時代柄チープな作りのレンズだが、それが逆にいつもと違うテンションで撮影が楽しめていい刺激になった。100本以上レビュー記事執筆しておいて元も子もないが、レンズは何でもいいと最近思う。100万円のレンズだろうが1000円のレンズだろうが、撮影者の腕次第というか、どうやってそのレンズの持ち味を引き出してあげるかというレンズとの対話が一番重要。
でも自分で言っててショック受けるからツッコまないでくれ。仕方ないだろ、レンズを調べて探して選んで買って試写して作例セレクトして記事アップする一連の流れが好きなんだから。生活習慣になっちゃったよ。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。