AUTO mamiya/sekor 50mm f2 M42 後期型 レビュー作例 マミヤ光機 富岡光学製オールドレンズ
AUTO mamiya/sekor 50mm f2 M42 後期型 レビュー作例 マミヤ光機 富岡光学製虹ゴーストがエモいオールドレンズ。AUTO mamiya/sekor 50mm f2 m42前期型のレビュー作例はこちら。
AUTO mamiya/sekor 50mm f2 M42 後期型 富岡光学製オールドレンズ中古相場
おそらく富岡光学製という噂で、ゴースト内のコントラストが低下しないという貴重なオールドレンズだ。中古価格は数千円と安いが写りは極上のコストパフォーマンスも非常に高い。
筆者が購入した2022年頃は数千円でヤフオクなどにもゴロゴロ転がっていたが、2024年6月時点で再度中古の在庫と相場を調べたところ極端に個体数が減っていて10000円~15000円だったので人気高騰しているのかもしれない。
海外から輸入すると円安の為替の影響や送料など含めると2万円を超える。M42マウントでも価格高騰したりすると目の前で実感。とは言え富岡製の50mm f2オールドレンズが1万円台で入手可能なのでまだまだ激安なのだが。
AUTO mamiya sekor 50mm f2 M42オールドレンズ外観レビュー
撮影機材はSonyのフルサイズミラーレスカメラα7Ⅳとレンズは同じく4群6枚ダブルガウスMeyer Optik GorlitzのOreston 50mm f1.8。開放はさすがにガウスの柔らかさと滲みが顕著。
いやいや、sekorの外観レビューだから。
AUTO mamiya sekor 50mm f2のスペック
- メーカー:マミヤ光機
- マウント:M42
- 焦点距離:50mm
- レンズ構成:4群6枚ダブルガウス型
- 絞り値:F2~F16
- 絞り羽根枚数:6枚
- 最短撮影距離:50cm
- フィルター径:52mm
- 重量:実測値177g
- コーティング:アンバー系
AUTO mamiya sekor 50mm f2の前期と後期の違いと見分け方
前期型は銘板のレンズ名表記が「AUTO MAMIYA-SEKOR」で後期型は「AUTO mamiya/sekor」。とりあえず富岡光学製の真偽はさておき、レンズの写りを堪能しよう。
AUTO mamiya/sekor 50mm f2の作例レビュー
撮影機材はSonyのフルサイズミラーレスカメラα7Ⅳ。
レンズ外観の写真の後期モデルではなく、こちらは前期。美しい虹ゴーストが出た。間違えてアスペクト比16:9。特筆すべきはゴースト内のコントラストがほとんど低下しない点。
このようなレンズは非常に珍しい。筆者は数本しか知らない。どのレンズだって?忘れた。でも確か1、2本持ってる。
ハイライトの煙エモい。
好きなお寺。祭りは盛大に賑わうがいつもは静かでいい。
寺の本堂北側の日当たりが悪い溝の残雪がエモい。てかその説明よ。
ヘリコイド付きマクロアダプター装着してのマクロ端。絵画のよう。やはり6枚ガウスはいい。
ハイライト滲む。エモい。
ここからがレンズ外観の写真の個体の後期モデルの作例。椿の花が盛大に散っていて盛者必衰の理をあらわす。50mm F2にしては開放の描写はかなり緩い。
諸行無常。花は散るからこそ美しい。開放の滲みと周辺部の甘さはよき。味として使おう。拡大するとピント面はしっかり描写していることがわかる。
マクロ域での中央部のピント面のシャープネスはさすが。最短撮影距離は50cmだがヘリコイド付きマクロアダプターを装着するとこのくらいまで寄れる。mamiya sekor50/2のマクロの描写好き。マクロ域の描写はエルノスターとガウスの中間のように感じた。
桜の花の蜜を吸う鳥さん。
少しだけ足を伸ばして緑地公園へ。1週間ほど前に通りかかった時に美しくて驚いた。ここ数日の桜散らしの雨で激変。満開直前がもうピークを過ぎていた。しかし桜の絨毯も美しい。
園児がお散歩して先生と一緒に遊んでいた。子供に戻りたい。色合いもコテコテしなく地味過ぎずちょうどいい。
油絵こねくり感とグルグル発生。正統派と思いきやしっかりボケでクセ玉感がアピールされている。写り見ると富岡だわな。と勝手に思う。繊細なのにクセ玉のギャップがいい。ロリなのに巨乳でドSみたいな(違うか)。
背景との距離を取るとボケは大きくとろける。f2でこのトロトロ感はえぐい。f2という無理のないスペックが全体のバランスを押し上げてる感じがする。
紅白の木瓜(ボケ)が美しかった。ベンチで談話するマダムたちが「今満開できれいだよ」と教えてくれた。サンクスマダム!クリエイティブルックFLかな。
中国原産で平安時代に日本に渡ってきて庭木や鉢植え、生垣、盆栽、切り花としても人気が高く春の花として親しまれているとのこと。
花言葉は「先駆者」「妖精の輝き」。フロンティアスピリット大好き。
気付いた人もいると思うが数枚前からクリエイティブルックはSH。明瞭度低いから一発でわかる。
好きなショット。花をポートレート風に撮るの好き。
地面の雑草を真上から撮るだけでこの立体感とボケ感。この日割と早い段階で隠れた銘玉だと確信。いくらだと思う?
確か5000円とかそんなもん。しかもM42マウントなのでアダプターにも苦労しない。
しかし、状態がいい個体が少なくクモリ玉も多い。が、クモリ具合によってはいい写りするのでクモリについてはそんなにシビアにならなくてもいいかと思う。
何の変哲もない大地のマクロの世界好き。
AUTO mamiya/sekor 50mm f2で試写した感想と写りの特徴
- 中央部のピント面のシャープネスが鋭い
- 開放は滲みやすく周辺の結像は甘く程よくソフトな描写
- グルグルボケ発生
- 発色はコテコテしていなくどちらかというと地味め
- 線が細い繊細な描写とクセのある大きなボケはやはり富岡光学製かと期待感が高まる
- 距離によって油絵をこねくり回したような独特のボケだったり大きくとろけたりボケの表情が大きく変わる
- エルノスター型とプラナー(ガウス型)の中間というかいいとこ取りのようで繊細なのにクセ玉感満載の魅力的な描写
まとめ
AUTO mamiya/sekor 50mm f2(M42)は筆者超お気に入りのオールドレンズ殿堂入り。本来は後期モデルも晴天下でゴーストを試したかった。前期はものすごく美しい真円の虹ゴーストが出現した。どちらも中古価格は安く1万円以下で購入できる。
なぜか中古カメラ屋ではあまり見かけず国内フリマオークションなどでボチボチ見かける。焦らず状態のいい個体を狙いたい。レンズのみの重量も実測値で177gと軽くスナップにも最適だ。前期型と後期型は若干レンズ構成が違い写りも多少違う。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。