YASHINON-DX 45mm f1.7 NEX改 Review作例 ヤシカエレクトロ35 富岡光学製オールドレンズ
YASHINON-DX 45mm f1.7 NEX改 Review作例 ヤシカエレクトロ35 富岡光学製オールドレンズ。富岡光学製と噂されているYASHINON-DX 45mm f1.7は1966年~1977年にかけて製造販売されていたYashicaのレンジファインダーカメラYashica Electro35に搭載されていた標準レンズだ。本記事でレビューするレンズはカメラからレンズをくり抜いてEマウントに改造した個体である。
YASHINON-DX 45mm f1.7 NEX改オールドレレンズ外観Review
単層コーティング。金属(アルミ)鏡胴だが絞りリングを回すとガチャガチャ安っぽい音がして作りはかなりチープ。
メカメカしいカラフルなデザインが時代の流れを感じる。
YASHINON-DX 45mm f1.7 NEX改オールドレンズのスペックReview
- メーカー:ヤシカ
- 焦点距離:47mm
- 絞り値:F1.7~F16
- 最短撮影距離:0.8m
- 絞り羽根枚数:5枚
- フィルター径:55mm
- 重量:実測値217g(NEX改造マウントアダプター込み)
YASHINON-DX 45mm f1.7 NEX改オールドレンズの作例Review
撮影機材はSonyのフルサイズミラーレスカメラα7Ⅳ、基本jpeg撮って出しでレンズの素性を探る。クリエイティブルックはNT、BW、SH、FLあたり。ヤシノンDX45mm/f1.7初試写。
とりあえずゴチャゴチャした環境でボケのチェック。ゴースト美しく玉ボケも発生しやすい。グルグルボケの兆候あり。いつものようにヘリコイド付きマクロアダプターを装着できないので最短撮影距離は0.8m。
多分富岡製という噂だが、美しい虹ゴーストを見ると間違いなく富岡製だと勝手に確信する。
モノクロでシックに。個人的に好きなショット。
ロウバイ蝋梅(Japanese allspice,Chimonanthus praecox)。やはりグルグルあり。どこかトイカメラっぽい写りでエモい。ロモっぽいか?寄れないが色々楽しめる。
気付いてる人もいると思うがゴーストやフレアが発生する環境下でもある程度コントラストが保たれている。さすが富岡(根拠ないのについに言い切った)。
河津桜。やっぱトイカメラっぽいよね。シネレンズっぽくもある。
青空を背景に入れてシンプルに。周辺減光あり。ザラザラ感がエモい。クリエイティブルックはFLでフィルムライクに。
引いて下から煽ってみる。フレアーで画面全体が淡く霞んでいる。
また蝋梅。甘い匂いがいい。メジロさんもいた。今度AFとMFの中望遠持ってこよう。
FLと相性いい。周辺減光もエモい。
ドラマチック感が出る。栄枯必衰の理をあらわす的な感じで割と好きな1枚。FLと相性いいなこのレンズ。気に入った。
背景ボケに河津桜を配置してピンクと黒と黄色のコントラストとボケのザワザワ感を演出。
なまじ美しい虹ゴーストが発生するものだからついカラーで遊んでしまうが、モノクロで諧調を活かした作風も味がある。個人的に割と好き。
大地に根を張る木の根っこが地球を感じさせる。
木の根っこがすごくかっこいい。個人的に好み。
なんか根っこが飛び出た。おちんちんみたい。
硬派。
ふわっとトロッとエモい感じで。jpeg撮って出し。クリエイティブルックSH。軟派な感じ。個人的にはマンネリ系だがSNSではこういう作例が好まれるんだろうなぁ。
YASHINON-DX 45mm f1.7 NEX改 オールドレンズ写りの特徴Review
- 虹ゴーストと白ゴーストが同時発生
- 真円の白ゴースト、虹ゴーストは半円
- 玉ボケ発生しやすいが形はいびつ
- 周辺減光
- 画面全体フレアー
- 優しい描写
- モノクロの陰影の付き方がいい
- ゴースト環境下でもコントラストが低下しきらず粘る
- フィルムライクやトイカメラ、シネレンズっぽいエモい描写
まとめ
ヤシカエレクトロ35の標準レンズYASHINON-DX 45mm f1.7はエモい写りで楽しめるオールドレンズだと感じた。レンズをボディから繰り抜いてマウントを改造しないと使用できないので人とかぶりにくいレンズ。
虹ゴーストと白ゴーストの同時発生。フレアやゴースト発生時にコントラストが低下しきらずに粘る。レンズの作り自体がチープだが、またチープっぽい写りもレトロでいい雰囲気。あと確か玄光社の編集長もヤシカエレクトロが好きだったはず。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。