CONTAX Planar 50mm f1.4 レビュー作例 標準レンズの帝王 ヤシカコンタックスプラナーオールドレンズ
CONTAX Planar 50mm f1.4 レビュー作例 標準レンズの帝王 ヤシカコンタックスプラナーオールドレンズ。ハイライトの滲みと優しく繊細な描写、近接時の美しいボケでダブルガウス完成形とも言える上質で嫌味のない高解像度を誇る。ヤシカコンタックスマウント(CY)。
CONTAX Planar 50mm f1.4 ヤシコンプラナーは富岡光学製?
工場は日本でヤシカ製なので当時ヤシカ傘下の富岡光学製の可能性は否定できない。ヤシコンプラナーは富岡製だから日本人にこんなに愛されているのかもしれない。
Planar 50mm f1.4 標準レンズの帝王 ヤシコンプラナー
始めに言っておくがヤシコンの50/1.4プラナーが「標準レンズの帝王と呼ばれている」のではなく、当時の発売時におけるCarl Zeissのキャッチコピーとして自ら自負しただけだ。今でもよくある企業が商品の宣伝で使用する謳い文句である。
「帝王」と自画自賛したら消費者が口コミで「今度のプラナーって標準レンズの帝王らしいぜ」「標準レンズの帝王って知ってる?」のように伝染して時代を超えて人々の脳裏に浸透したのだろう。
「通称」があると特別感が出るのかもしれない。余談だが同じくZeiss Jenaのテッサーは「鷹の眼テッサー」ではなく、「鷲の眼テッサー」だ。正確には「あなたのカメラの鷲の眼」というキャッチコピーとしてチラシに記載したことが正解。
Eagle=鷲、Hawk=鷹だ。ソフトバンクホークスは鷹であり鷲ではない。楽天ゴールデンイーグルスは「金色の鷲」。
2021年から2022年頃、状態がいいと6万円を超えていた本レンズだが、2023年夏頃確認したら3万円以下で入手可能だったのでついポチッた。実は2023年途中からライカもZeissもその他レンズの中古相場が下がってきたというより上がり過ぎた反動で適正価格に戻ってきた感覚がある。上がり続けてるレンズもあるけど一旦頭打ちしてるので今、買い時よ。
ちなみに、レンズ構成はドイツの名門シュナイダーのXenon 50mm f.9が原型。まさかのヤシコンプラナーはトロニエの血が流れているという。LeitzもZeissもシュナイダーが大好きね。
Contax Planar 50mm f1.4のスペック
- マウント:ヤシカコンタックス(CY)
- レンズ構成:6群7枚
- 絞り羽根枚数:6枚
- 最小絞り値:F16
- 最短撮影距離:0.45m
- フィルター径:55mm
- 重量:275g
- AEJ
AEはf2とf2.8で絞り羽根の形状が手裏剣型になる。最小絞り値F16が緑色の刻印はMM。Jは日本製、Gはドイツ製だが、このモデルにドイツ製Gは存在しないようだ。581〇〇〇〇~904〇〇〇〇はAEで、687○○○○~1517○○○○はMM。よって、ヤシコンプラナー50/1.4は富岡光学製だと普通に思ってる。
Contax Planar 50mm f1.4のレンズ外観Review
α7CⅡとHelios44 58mm f2で物撮り。コーティングの具合が他のレンズと全然違う。光が七色に反射する不思議な膜。ツァイスのコーティング技術は戦後から今でもトップシークレットらしい。そして、ツァイスのレンズに上位版、廉価版といった概念はなく、全てが最高のレンズだとメーカーの担当者は語っている。
ヤシコンプラナーというオールドレンズの王道という道を避けてきた筆者。皆と同じは嫌だというアングラ思考が原因か?すでに周知の事実であることに興味が持てなかっただけか?発掘したいというか。
激戦の跡が生々しい。そんなに逝ったのか。掃除しとけよ、みたいな。は?
リアキャップなくてマウントアダプター装着して撮った。マウントに出っ張りがあってレンズが傾くので。
絞り羽根がいわゆる手裏剣型になるAEで日本製だからAEJ。どうやらプラナーが柔らかくて優しい描写というイメージは(現にそうではあるが)手裏剣になる玉ボケを嫌い開放で撮影した作例が非常に多くなり、そのような印象が強く根付いたという説もある。
最短撮影距離0.45m。ヘリコイド付きマクロアダプター装着して25cm位か。
この日はヘリオス44-2 58mm f2 13枚ブレードでもレンズの物撮りしたが、完全にヤシコンプラナーの方が柔らかかった。開放F値は違うが、ヘリオスの方が断然高描写だった。やはりヤシコンプラナーは滲みが強く、柔らかく、優しい描写だと再認識した。
Contax Planar 50mm f1.4の作例Review
レビューしていないレンズが数本あるので、とりあえずタイトル付けてアップしておけば忘れないだろうという戦略。散歩途中で数分の試写ですがすみません。
ピント面のエグい切れ味と大きくとろけるボケのギャップがいい。ヤシコンプラナーは現行レンズとオールドレンズのいいとこ取り。現行レンズのようにカリカリし過ぎないで柔らかい描写は好感が持てる。
テレ側もマクロ側もバッチリ解像する。発色もいい。Zeiss独自のコーティング技術T*は現在でもトップシークレット。どこのメーカーもそうか?
夏の終わり。というかこの日は8月中旬夏ド真ん中。やはり軍事兵器5Gの影響か鳥とセミ激減。5Gは元々軍事兵器です。だから米国がHuawei潰しをしたのだ。単なる嫌がらせじゃないのよ。大人の事情があるのよ。5Gのスマホは一瞬で軍事兵器に化けます。
本レンズは絞り羽根の形が手裏剣型になるがオールドレンズの持ち味を活かす為に基本的に開放で撮影することが多い。そしてヤシコンプラナー50mmf1.4は柔らかく繊細な描写というイメージが強いが、手裏剣ボケを嫌って開放オンリーで撮るから自然とそのような作例が増えたことも要因かもしれない。
モノクロもいい。優しい。
絞ってみる。バキバキにハイコントラストでかっこいい硬派なツァイスの一面が出た。
Zeissはハイライトが粘る?飛び気味。ドンマイ。逆光だし。しかし、ハイライトが飛んだままの方がハイライトの滲みが出てイケてる場合もある。
草むらマクロ。やはり柔らかくて優しい。ヤシコンプラナーの描写はこんな感じです。数分の試写で作例少なくてごめんなり。また撮ります。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。