PENTAX Super Takumar 200mm F4 M42 レビュー作例 ペンタックスの望遠銘玉神オールドレンズ
PENTAX Super Takumar 200mm F4 M42 レビュー作例 ペンタックスの望遠銘玉神オールドレンズ。国内のネットでは酷評されているが、結構マジで隠れた銘玉、いや、神レンズかもしれない。もしくは、ヘリコイド付きマクロアダプターという飛び道具があるので描写の旨味が増したかな。
アイキャッチ画像を見てもわかるように圧倒的に独創的な描写力を持っている。ややボケは固いが、解像度は高くハマるとすごい画が撮れる。本記事ではスペック、レンズ外観、作例の順にレビューしていく。このレンズ3000円です。季節外れでごめんなさい。2022年4月の作例です。春の陽気をご堪能下さい。季節は6か月正反対なので気温は一緒位かな?
Super Takumar 200mm F4 M42のスペック
- 製造会社:旭光学工業株式会社
- 製造年:1965年~1971年
- マウント:M42
- 自動絞り
- 絞り羽根枚数:6枚
- レンズ構成:5群5枚
- 最小絞り値:F22
- 最短撮影距離:2.5m
- フィルターサイズ:58mm
- 最大外径:64.5mm(64mmかぶせキャップ)
- サイズ:直径64.5 × 全長136mm
- 重量:550g(実測555g)
Super Takumar 200mm F4 M42のレンズ構成
レンズ構成図を発見。なんだこれは。クセノタールではないし、エルノスターでもないし、オリジナルか、どこかのマニアックなレンズ構成を真似たか。
Super Takumar 200mm f4 M42が発売された1965年の価格と大卒初任給の比較
本レンズの1965年当時の発売価格は24000円。大卒初任給の調査が始まった3年後の1968年の大卒初任給は月給36,000円なので、給料の約75%、3分の2の値段だ。2023年現在の大卒初任給は約22万円なので16.5万円位の価値。そう考えるとSonyのGレンズかGMレンズ的な感じだろうか。そう考えると割と高価なレンズに思えてくる。当時のペンタックスは高画質、高性能と謳っていたようだ。改めて作例を見るとややボケは固いがハマるとかなり面白い写真が撮れる。
Super Takumar 200mm F4 M42のレンズ外観Review
シアン系の美しいコーティング。
安いがよく写るんだこのレンズ。
げんこつ2つ分くらいの大きさ。ヒンヤリとした金属の感触が心地よい。ヘリコイドの回り具合と音も高級感がある。
まぁ200mmの単焦点レンズは贅沢だよね当時も今も。今は望遠レンズはズームが主流なので尚更。広角と標準と中望遠すっ飛ばして望遠は買わないからね。
3000円なのでお遊びで買いましたが、なにか?
正直出番は少ないので遊びレンズ感覚で全然いいと思う。望遠スナップ楽しかったし。
Super Takumar 200mm F4 M42の作例Review
撮影機材はSonyのフルサイズミラーレスカメラα7Cでクリエイティブスタイルのみ変更してjpeg撮って出し。
春の訪れ。温かい晴れた日、外へ飛び出した。4月が始まったばかりのとある日。空き地に菜の花が咲いていた。後日駐車場になってしまった。自分が空き地や畑の写真を撮るとすぐに分譲されたりすることが非常に多い。タクマーは大量生産されていた為、中古市場で玉数溢れているので価格は言うなら大暴落。ヤフオクで数千円だったがペンタックスのモノは確か。
こちらはクリエイティブルックSH。よく写ルンです。ややボケは硬い。
つつじ。雄しべのピント面えぐくない?ヘリコイド付きマクロアダプター使えば200mmタクマーもここまで寄れる。発色いいからSTかVV2かな?忘れた。
発色がくすんでるからNTかな?エモいよな~スーパータクマー。SMCまでいくと高性能すぎるしSuperなしだと微妙。スーパー銘ついてるモデルが安牌。筆者の好みね。
ベンチで談笑する年配のおじいさん。暖かくて気持ちいい春の訪れ。線の描き方が力強いので男性のポートレートとかハマりそう。
床屋さんのグルグル回るアレ。
SHで撮っていたのでエモくなってしまった。レンズの素性は…。消防士ってすごいよな。マジ命がけだもんな。火事を消すんだぜ。昼夜問わず。ヤバない?その分給与はいいらしい。知らんけど。しかも公務員。
エモいでしょう?ヤフオクで3500円とかだったかな?あのね、安いから人気がないとか価値がないとかじゃなくて、数が大量にあるから安いだけ。わかるかな、物の価値は数で決まるって。それだけじゃないけど、投資対象になるものは数に限りがあるから。無限のものに高い価値はつかない。
保育園で遊ぶ子供ってかわいいよな。天国かよ。っていつもツッコミ入れてる。自分も昔子供だったんだよなぁって。
いつからだろう。心が汚れていったのは。中学、高校の頃だったなぁ。いきなり戦争が始まった。受験戦争で鬱になったんだよね。
明らかに自転車に乗る格好。休憩でタバコを吸う男性。健康になりたいのかなりたくないのかわからない。野球選手はスモーカー多いよね。サッカーみたいに走りっぱなしじゃないから。試合の半分はベンチに座ってるからね。
花壇のパンジー。
ヘリコイド付きマクロアダプター装着してマクロ端はどこまで寄れるか試すじゃん?描写すごない?ボケもえぐい。現行レンズじゃ無理でしょこの柔らかさ。
エモない?ヤバない?マジで。3000円タクマーですよこれ。やばない?(しつこい)。本当に感動したんだって。スゲーぞこのレンズ!って興奮した。(語彙力)
もうね、絵画。現行の200mm単焦点と比較したいよね。方向性が違うんだって。アートは解像力やコピー力じゃない。独創性と表現力。
道路脇のカーディーラーの花壇だからサッと撤収。午前中早い時間でオープン前だったけど。しかし写りすごいな。嘘みたいだぜ。(ゴクリ…)
硬質な金属は冷ややかさと固さが伝わる。2面性。硬いと柔らかいのギャップ。
なぜかガードレールに巻き付くガムテープ。しまった。何でもエモく撮れてしまう。
売りに出す商品かのように丁寧に縛られた古雑誌。日本人の真面目な性格が伝わるよね。地域性か?人間性もあるか。ゴミすらエモい。てかこれは納品する商品だなどう見ても。
Super Takumar 200mm F4 M42で試写した感想Review
見ての通り、凄まじい描写力で圧倒された。Super Takumarが人気な理由は大量発生ゆえの中古市場大量在庫ゆえの選び放題からの低価格なのに個性溢れる独創的な圧倒的描写力があるから。ヘリコイド付きマクロアダプターという飛び道具があるので旨味が増したかな。
PENTAXは当時ライカより高価でライカの売り上げも超えたALPAにもレンズを供給していたことがある。チノンもね。でもそれはSi2000というカメラ用で、アルパのユーザーから人気はなかったらしい。
日本のカメラメーカーが安価で写りがいいカメラやレンズを大量生産してライカやツァイスやアルパを超えていったので、普及価格帯アルパという新ジャンルを開拓できるかチャレンジした的なノリだったようだ。
まぁ兎にも角にも今回試写したペンタックスのスーパータクマー200mmF4は凄まじかった。重量は555gとまぁまぁ重いが200mm望遠の単焦点レンズなのでこんなものかと。本レンズの作例を見て何かを感じてもらえたら嬉しい。
まとめ
スーパータクマー200/4が神オールドレンズか銘玉かは別にして、数千円で作例のような写真が撮れる望遠オールドレンズが買えるなら選択肢の1つに入れてみてもいいと思う。なぜなら、望遠レンズは出番が少ないので高価なレンズは必要ないと考えられるからだ。
中望遠~望遠レンズなら、むしろ現行のズームレンズを代用してもいいと思うくらいだ。それでも単焦点で望遠オールドレンズが欲しくて出費を抑えたいなら、やはり本レンズはいい選択肢の1つに入ると思う。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。