Nikon Nikkor 50mm F1.4 Ai-S Review作例 ニコンの銘玉神レンズ格安1万円台オールドレンズ
ニコンのロングセラー銘玉神オールドレンズNikon Nikkor 50mm F1.4 Ai-SのReviewとjpeg撮って出し作例画像50枚。写りの特徴は開放で滲み柔らかくソフトな描写でf5.6以上に絞るとニコンらしい高コントラストでガチガチシャープネスな描写になる。LeicaとZeissの銘玉をいいとこ取りしたような描写が楽しめて中古で1万円台と格安なまさに神オールドレンズだ。本記事では簡単にスペックの紹介をしてから作例を掲載して最後に写りの特徴をレビューする。
Nikon Nikkor 50mm F1.4 Ai-Sの外観レビュー ニコンの銘玉神オールドレンズ
ニコンFマウント。マルチコーティングが美しい。
1981年に登場して以来基本的な設計は変えずに今でも現行レンズとして製造販売されている超ロングセラーモデルだ。
なのでオールドレンズと言えばオールドレンズだし、新品も購入可能だ。
Nikkor 50mm f1.4 Ai-Sのスペック
- メーカー:Nikon
- 製造年:1981年~現代
- マウント:Nikon F
- レンズ構成:6群7枚ダブルガウス型
- 絞り値:開放f1.4~最小f16
- 絞り羽根枚数:7枚
- 最短撮影距離:0.45m
- 重量:250g(実測値)
- フィルター径:52mm
- 中古相場価格:1~2万円
Nikkor 50mm f1.4 Ai-Sの作例画像50枚 jpeg撮って出し
撮影機材カメラはSony α7Ⅳ。レンズの素性を探る為基本jpeg撮って出し、クリエイティブルックは基本NTだが、今回はどのプリセットと相性がいいか探る為、STやFL、SH、BWも使用している。本レンズは開放から滲みNikonにしては柔らかくソフトな描写。
周辺減光あり。
開放は柔らかく滲む。ニコンなのでゴーストやフレアは出にくい。
いい。ピント面の薄っすら滲み、被写体とボケの立体感、絵画的でいい。ニコンは古いレンズも収差が少なく優等生過ぎてクセ玉のイメージはないが、本レンズは結構遊べる。
線は太めでコントラストも高めで多少こってりした描写に見える。Zeissっぽいか?
蝶が舞う陽気。いいなぁ。きれいにしっかりまとまったレンズだな。
近所を散歩がてら緩く試写は楽しい。確か横浜の某中古カメラ屋で1.4万円位で程度のいい個体を購入した。
いつも花に目がいく。
蜜蜂さんが蜜を吸っていた。玉ボケは周囲レモン型になって流れる。グルグルの兆候あり?
トンボさんの羽に太陽光が反射して綺麗だ。
羽根がきれいだ。
君の羽根が虹色の玉ボケになってきれいなんだよトンボさん、わかってる?
よき。
川の水面が滲み色収差も見てとれる。これはいい収差だ。おいで収差カモン。
川の水にミネラルがたっぷりなのかとても滑らかで柔らかくて美味しそうだ。川の水が美味しそうという現代人はあまりいないが本来は湧き水は飲める。
筆者は海は苦手だが山と川は好きだ。多分ご先祖様が山の人なんだろうな。でも海の幸は大好きだ。日本は海の近くに山がある地域もあるからね。
川の水の質感が柔らかい。とにかく川の水がうまそうだ。(そればっかり)
いいレンズだな。
花を撮ってもいい。ヘリコイド付きマクロアダプターを装着して寄っている。
当たり前過ぎてオールドレンズとしては地味な存在だが、いい。
いいぞ、このレンズ。
虹ゴーストを出しに行くとこんな感じ。緑の太目のゴースト出現。
ゴーストを作風に取り入れるのは難しそう。
モノクロもいい。シャドウやハイライトの諧調が豊富で美しく、ずっと見ていられる。
やっぱいいな。ちょっとみくびっていた。
しかしやはり優等生レンズ。
開放で優しいライカっぽい滲みとふんわり感がある。
Nikkor 50mm f1.4 Ai-Sの写りの特徴
Nikkor 50mm f1.4 Ai-Sの写りの特徴は、ニコンにしては開放で滲み全体的に柔らかくソフトな描写で数段絞るとニコンお得意のガチガチシャープネス。開放時はソフトで滲みやすいがピント面はシャープで、ソフトとシャープネスが同居している。
開放と絞った時の描写のギャップは別のレンズ?というくらい。玉ボケが発生しやすい。使用したカメラはSonyのα7Ⅳだが、ボディ内設定のクリエイティブルックNTで撮影すると発色は地味めで落ち着いた雰囲気の写真が撮れるので、これなら色合いが地味目なレンズが好きな筆者も使えるかなと感じた。
本来の性能を超えたマクロ端は被写界深度が浅い為手持ちでピントを合わせるのが難しいがやはりNikonらしからぬ柔らかくソフトな描写になるのでヘリコイド付きマクロアダプターを装着すると花のマクロ撮影にも使える。逆光態勢が強くフレアゴーストは出にくい。
筆者はソフトで滲む描写が好みなのであまりNikonのレンズは使用しないが、本レンズは開放で滲むということで購入したが、期待通りNikonにしては開放は滲みが目立ち柔らかめでソフトな描写だった。
ヘリコイド付きマクロアダプターを装着すればかなり寄れるので開放のソフトさを利用して花のマクロ撮影にも使えると感じた。中古相場価格も1.5万円前後で入手可能なのでコストを抑えてオールドレンズを楽しみたい方にもおすすめ。
また、同じくNikonのNikkor-S Auto 55mm f1.2もド派手に滲むのでおすすめだ。F1.2と大口径ハイスピードレンズだが3万円台で入手可能だ。筆者は2.5万円で入手した。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。