Sankyo Komura 100mm F1.8 レビュー作例 銘玉エルノスター型中望遠神オールドレンズ
Sankyo Komura 100mm F1.8 レビュー作例 銘玉エルノスター型中望遠神オールドレンズ。ルートリッヒベルテレが設計した初代エルノスター型にレンズ構成が酷似していて海外からの評価が非常に高く、海外オールドレンズマニアやカメラマンからErnostar Bokeh Monsterと呼び声高い銘玉だが、国内では情報が少なく謎に満ちたオールドレンズだ。
Komura 100mm f1.8のレンズ構成図 4群5枚エルノスター2型
エルネマンでベルテレが設計した初代エルノスター型に近い描写を味わえるのかと思うと期待で胸が高鳴る。ErnemanのStar(星)でErnostar。
画像転用元:M42 Mount Spiral
Komura 100mm F1.8のスペック
- 製造年:不明(シリアルナンバー66330)
- マウント:独自
- レンズ構成:4群5枚エルノスター型
- 最小絞り値:f16
- 最短撮影距離:1.4m
- 重量:426g
Komura 100mm f1.8のレンズ外観レビュー
美しいブルー(シアン系)のコーティングが施されている。レンズの前後共に拭きキズが多い。わざとクラッチ入れたようなひっかき傷もあるので、狙ってやったのかもしれない。その位不自然。ちなみに、筆者が所有しているLeitz Elmar 90mm f4(コーティングあり)は芸術的なクラッチが入っていてとてもエモい写りをする。
マウント部は独自の58mmネジマウントなので、純正アダプター(Interchangeable adapter for Komura uni mount)を介して各社のカメラに対応していた。ライカLマウントじゃダメだったんか~い。なぜ当時の国産メーカーはそれぞれ独自マウントだったのか。まぁ今もそうか。
購入時からマウントアダプターは付属していた。ライカLかMに変換したいよ筆者は。
Komura 100mm f1.8の作例
撮影機材はSonyのフルサイズミラーレスカメラα7Ⅳ。クリエイティブルックはNT。
エルノスター型なので、発色は地味で決して高描写ではない。古き良き写りすぎない自然な描き方で、かつボケはボケモンスターの称号通りに崩壊する。さすが。
海外からボケモンスターと評価されるだけのことはある。
クリエイティブルックをFLに変更してjpeg撮って出し。河津桜。いい。周辺減光あり。
クリエイティブルックNTだと河津桜は地味過ぎるのでSHに変更してみた。これはこれでいいぞ。
クリエイティブルックは要するにボディ内プリセットなのでレタッチしてるようなものなのであまり使いたくないが、桜はSHでふんわりもいい。
前の持ち主がレンズを清掃し過ぎてコーティング剥がれたのかもしれない。NTは発色がかなり地味なので被写体を選ぶかも。
前ボケも暴れる。
これはNTだがモノクロもよさそう。
マクロ。ボケモンスターの本領発揮。jpeg撮って出し。
わかりやすくコテコテにレタッチしてみる。
jpeg撮って出し
加工
作例は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。