TAMRON SP 90mm f2.5 Macro 52B 初代タムキューReview作例 銘玉神ポートレートマクロレンズ
TAMRON SP 90mm f2.5 Macro 52B初代タムキューReview作例 銘玉神ポートレートマクロレンズ
TAMRON SP 90mm f2.5 Macro 52B 初代タムキューのスペックReview
- モデル名:52B
- 製造メーカー:TAMRON
- 発売時期:1979年~1988年
- マウント:アダプトール2
- 焦点距離:90mm
- 絞り値:2.5~f32
- レンズ構成:6群8枚(前群は4群6枚ダブルガウス型で後群に5群1枚、6群1枚を追加したオリジナルの設計)
- 最短撮影距離:0.39m
- 最大撮影倍率:1:2(ハーフマクロ)
- フィルター径:49mm
- フード:23FH
- 重さ:420g
- 最大径 × 全長:64.5mm x 70.5mm
- 発売当時小売り価格:49000円
参考文献:TAMRON公式ホームページ
TAMRON SP 90mm f2.5 Macro 52B 初代タムキューのレンズ外観Review
TAMRON SP 90mm f2.5 Macro 52B 初代タムキューの作例Review
被写体は草花と木々でマクロ側メイン。撮影機材はSonyのフルサイズミラーレスカメラα7C。レンズの素性を探る為に基本jpeg撮って出し。
ピンクの梅の花。とろんとろん。
黄色い花。とろんとろん。(語彙力)
古民家のガラクタ。(語彙力)
ボケが柔らかい。52BBと52Bの写りの違いの1つはボケの硬さがある。52Bの方が柔らかい。
赤い花の蜜がおいしそうだ。
春はいい。ワクワクすいる。
44年前に誕生したレンズ。初代タムキューでタムキュー伝説は完結していたのかもしれないと思う程の完成度の高さ。
好きだなこのレンズ。
周辺減光も活かせばかっこよくドラマチックに写る。
画面全体をフレアーが覆う。ふんわり柔らかい描写だがピント面はしっかりキレている。
初代52Bはふんわり柔らかい描写で二代目52BBはしっかり写る高描写。2代目タムキュー52BBの作例はこちら。
まとめ
筆者の独断と偏見では初代タムキュー52Bはタムキューの中で一番好きな写り。理由は古臭いノスタルジックでレトロなオールドレンズらしい収差が僅かながら残っているからだ。
マクロレンズは近接での高描写が求められる為、どうしても解像度の追及と各収差を抑えることは必須項目。
しかし、ユーザーが52Bに感動した理由は「女性を柔らかく包み込む表現ができる90mmポートレートレンズとして優れていて、なおかつハーフマクロという性能も備えた神レンズ」だったから。
ポートレートマクロというジャンルを切り開いた伝説のレンズが初代タムキュー52B。そしてその後もタムキューは幾多のモデルチェンジを繰り返し現在まで存在する。
ただし、あの柔らかい雰囲気の描写はもうない。ユーザーが何を求めるか時代と共に移り変わるが古いレンズは数が増えることはない。だから価値が上がるのだ。
残念ながら52B、52BB共にレンズが曇りやすく状態がいい個体はほぼ皆無。もし入手したらメンテナンスをして保管状態にも気を付けて末永く愛用していくことをおすすめする。
今回は以上。本日も素敵なオールドレンズライフをお過ごしください。